両チームとも監督が代わって3試合、結果が出ている同士の対戦。

ゴール期待値前節までの対戦成績

琉球さんは前節讃岐戦。KO13時半で30℃を越える厳しい条件下、開始早々からシュートを浴びるなど流れを掴めなかったが、20分にゴールキックを捕まえにきた讃岐さんをかわし、右SB柳選手のクロスから富所選手が中に飛び込み最初のチャンスで今季初ゴール。そこからは暑さに小雨も加わりスローな展開となり、お互いに負傷者もでて難しい状況になったが、積極的な選手交代でしのぎ、最後は10人で耐え、タピスタで3ヶ月ぶりの勝利を飾った。

パスソナー・パスネットワークエリア間パス図


PA内への進入傾向得失点パターン

金監督が琉球に帰ってきた。下が気になる難しい状況での就任となったが、ベクトルを前へという攻撃スタイルは相変わらずで、琉球さんに合っていてさらに結果がついてきている。19位という所を気にしつつも、攻撃スタイルを成熟させながら来季へという方向付けも見えている。

攻撃スタッツ - 富所 悠ヒートマップ - 富所 悠

攻撃スタッツ - 中野 克哉ヒートマップ - 中野 克哉

前節は左SHでスタメンだった富所選手。最初は右から、途中から左SHに入った中野選手。ともに積極的に中へ入って受け、中盤に下りてくる清武選手と絡みながら中央を攻略してくる形は注意しなければならない。そこに気を取られると両SBが上がってきて厚みのある攻撃となる。

岩手戦も基本的にはボールを保持する展開となるだろうが、今季初開催の北上での試合、芝の状況は気になる所だろう。

守備スタッツ - 岡澤 昂星攻撃スタッツ - 平松 昇

ゴールキックから繋ぐ形もある琉球さん。讃岐戦は相手が2トップという事もあってからなのか、平松選手がPA内に入る形を用意していた。清水ユース出身で、本来はサイドを得意とする左利きの平松選手。金体制になってからはフル出場でボランチとして攻守に貢献している。

この夏にセレッソさんから育成型で移籍してきた岡澤選手。技術も持っているが、昨年後半をブラジルレッドブルでプレーした経験を活かし、運動量豊富でアグレッシブなプレーも見せる。

ビルドアップにおいて中央でボールを受けようとする両ボランチにどう対処するか。

攻撃スタッツ - 阿部 拓馬守備スタッツ - 金崎 夢生

金体制になって3試合スタメンのFW阿部選手。前節は試合状況もありフル出場。コンディションもよさそうである。そして驚きの采配だった金崎選手のボランチ起用。結果という所を求めるためにはベテランの経験値は価値となる。

守備スタッツ - 牟田 雄祐守備スタッツ - 藤村 怜

前節負傷交代した牟田選手。右でん部を痛めたようだが、木曜の練習には参加していた。岩手ホームの試合には出場したいだろう。何よりもビルドアップに参加するNEWムタワールドを岩手のファンに見てもらいたい。

3連勝を飾った岩手だが、今節は2人が出場停止。中三川体制でスタメンだったボランチ弓削選手が出られないのは非常に痛い。琉球さんにボールを保持される中、藤村選手の相方をどうするか。この3試合ほぼキャストを固めていたが、どういうスタメンで挑んでくるか見てみる事としよう。