他所の結果を知って戦う17時KOの試合。
鹿児島さんは前節八戸戦。八戸さんがいつもの前線からのプレスを控えた為鹿児島さんがボールを保持する展開に。その中GKのロングキックをCBとの競り合いからオリオラサンデーがGKとの1対1を制され先制。その後もピッチ状況と引いた相手に苦しみなかなかチャンスが掴めず、後半にもCKを合わされ失点。その後は前線のメンバーを替え、前線での起点を作るとともに切り替えの速さで八戸陣内での時間が続き、CKのこぼれ球から1点を返したものの、大島体制8試合目にして初の黒星を喫した。
昨シーズンは勝ち点1で昇格を逃した就任2年目の大嶽監督。アグレッシブな攻撃サッカーで今シーズンも上位をキープしていたが、7月の連敗と8月の3連敗という事で、4位という状況で解任され、大島コーチが引き継いだ。
大島監督となり、両SHがサイドラインいっぱいに幅を取る形は変えていないが、SBの位置取りには変化が見られる。前回対戦では、両足のキックが上手い薩川選手が中にも入ってくるなぁという程度だったが、大島体制となり左SBに起用される野嶽選手はより中寄りでのプレーが増えている。前節八戸さんは5-3-2の並びでSBが浮く戦型にも関わらず中で受けているという事は、9月の優秀監督となった大島監督が新たに取り入れている形といえるだろう。
そして驚きの数字だったPA内の進入数。ここまで偏った数字は中々見られない。右サイドでボールを受ける五領選手とトップ下端戸選手は左利き。ここからゴールに向かってくるクロスが飛んでくる。J3リーグ最多得点の鹿児島さんのストロングにどう対処するか。
右ヒザの大ケガから8月に復帰した米澤選手。ドリブルでのらしさはこれからとなるだろうが、右で作ってもらっているという効果もあってか、11試合でチームトップの6ゴール。右足の正確なキックは相変わらずだ。
岩手戦ではボランチ中原選手が出場停止。ボール保持の際は相方の木村選手がCBの間に下りてボールを受ける為、その前でボールを受ける役割は重要となる。八戸戦も出場した山口選手が入るのか、さらにボールを捌ける選手が入るのか見てみる事としよう。
岩手は前節後半のゴラッソ2発で引き分けに持ち込んだ。琉球さんのわかっていたビルドアップに全く対応できず、ただただ引くだけの守備をしいられた。
鹿児島さんもビルドアップの形はわかっている。ここにどう対処するか。鹿児島さんは今シーズンボール保持率が高かった7試合は勝てていない。持たせるのか、持たれるのか、試合の入りの出方と対処を誤ってしまっては前節の繰り返しであり、昇格を狙うチームに対し勢いだけでは勝ちは掴めない。
コメント(1)
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SPORTERIAスタッフ
2023/10/22 13:47
>そして驚きの数字だったPA内の進入数。ここまで偏った数字は中々見られない。
シーズン全体では鹿児島のチームスタイル指標は
右サイド攻撃:60
左サイド攻撃:60
とどちらも同じくらい強いだけに、ここ3試合の右サイドへの偏りは目を見張るものがありますね。
https://www.football-lab.jp/kufc/style/?s=33
前節の八戸戦は"嚙み合わない"感じでしたが、明確なストロングを持っているだけに、そこに立ち戻って戦ってくるのではないかと注目しています👀