前節までの対戦成績ゴール期待値

鳥取さんは前節FC大阪戦。FC大阪さんの固い守備にリズムが掴めなかったが、相手ビルドアップを引っかけカウンターから富樫選手が決め先制。その後はFC大阪さんがボールを保持し鳥取さんがカウンターを狙うという展開になった。後半途中から入ったDFでありFWの坂本選手が入ってからは高さという武器も加え、長短のボールで鳥取陣内に攻め、後半アディショナルタイムで坂本選手の展開からの流れで指示で上がっていたCBの谷口選手が押し込み追いつかれ、昇格を狙うチーム同士の対戦は勝ち点1を分け合う形となった。

パスソナー・パスネットワーク得失点パターン

21年5月からのキン体制の3年目は、攻撃スタイルは示せていたものの天皇杯での三重さんとの敗戦など結果が伴わず、18位という状況で6月に解任。増本コーチが監督に、小谷野強化部長をコーチという人事に変更してからは、まずは守備からチームのバランスから整え、徐々に勝ち点を重ね順位を上げ昇格争いを演じられる状況まで近づいていた。

攻撃スタッツ - 田中 恵太PA内への進入傾向

FC大阪戦は左SBにCBタイプの鈴木選手を戻した事で、より右サイドからの攻撃が多くなった。さらに4月以来の田村選手の先発でより迫力を増した。先制点も右サイドからの崩し。岩手戦では牛之濵選手が出場停止となるが、ストロングの右サイドのキャストは気にしなければならない。

守備スタッツ - 増谷 幸祐攻撃スタッツ - 富樫 佑太

攻撃スタッツ - 新保 海鈴PA内への進入傾向

前回対戦では岩手が4バック、増本体制5試合目の鳥取さんは3バック。右サイド田中選手のクロスと左サイド小澤選手のキレのあるドリブルにだいぶ苦しめられた。あれからシステムは両チームとも変わったが、試合前の取材で増本監督が、勝ちが絶対必要な状況で

「残り5試合、相手の特長を最大限消しながら、自分たちの特長を最大限出すための選手起用を考えていく」

と仰っているので、鳥取さんのスタメンは注目となる。FC大阪戦では途中交代で文選手を左SHで起用したが、彼はサイドのスペシャリスト。彼がスタメンとなれば、並びを合わせられるし、攻守で可変という形もできる。岩手に対しては並びを合わせる事が1番の対策となる事は間違いないが、どうなるか見てみよう

岩手は監督交代後、4バックとしか対戦がなかったので、両ワイドの配置的な優位を使った攻撃ができた事がPAの進入傾向からもはっきりしている。その中でも輝いている新保選手。クロスはもちろん、一発でのサイドチェンジは4バックのチームを苦しめてきた。前節の負傷交代は気になるが、鳥取さんの出方が少し不透明な中、彼の存在がゲームを変える。