基本スタッツゴール期待値

長野さんは前節yscc戦。開始早々DF杉井選手のフィードにFW浮田選手が抜け出し37秒で先制。17分杉井選手のフィードを受けたMF小西選手のパスが引っかかったものの奪いに行った左WB田中選手がPA内でファールを受けPK。浮田選手が決めJ3リーグトップの11点目。2点差となりミドルで構えるようになった長野さんに対し、ysccさんはFWオニエの裏抜けが使えず、並びが同じ為にビルドアップで前進できず、MF冨士田選手が受けに入って状況を変えようとはしていたが流れを掴む事ができなかった。

後半、ysccさんが4枚交代し勢いをもって入った事で長野さんは受ける時間帯が続いたが、77分杉井選手のフィードに途中から入った怪我から復帰したFW進選手がDFとの競り合いを制しGKとの1対1を二アを抜いて今シーズン初ゴール。87分にはysccのビルドアップをPA内で引っかけ進選手がGKの上を浮かせたゴールでダメ押し。今シーズン最多の4ゴールと2回目のクリーンシートで連敗を止めた。

パスソナー・パスネットワークエリア間パス図

得失点パターン前節までの対戦成績

長野さんはボール保持率J3リーグ最下位ながら得点数リーグ3位の28点。一方で失点数もリーグ4位の26失点。前線からの積極的な守備からチャンスを掴めているものの、そこを裏替えされた時が課題となるのだろう。そこが改善できればトップハーフ・プレーオフ圏内も充分狙える。

攻撃スタッツ - 杉井 颯ヒートマップ - 杉井 颯

yscc戦で3得点のきっかけを作ったDF杉井選手の左足。前線へのフィードは効果的であり、左サイドのコンビネーションも彼の存在が落ち着きを与えるのだろう。3バックの左で絶妙な立ち位置を取り虎視眈々と見ている。

攻撃スタッツ - 浮田 健誠攻撃スタッツ - 進 昂平

水曜日に天皇杯を戦った長野さんは、yscc戦からWボランチの変更のみという陣容で戦った。これはJ1ヴェルディさんとの真剣勝負の中で、日曜日の岩手戦を見据えたものではなかろうか。FW都倉選手のロングボール対策にボランチの運動量はどうしても必要となる。

yscc戦で両FWが2得点した事で競争が生まれる事も大きいだろう。岩手戦で怪我明けの進選手が何分できるかという事も見ようと思えばできるだろうし、クロス数リーグ2位の長野さんにとって二次攻撃のサイド攻略はポイントであり、岩手も水曜日は天皇杯を戦ったが、サイドの選手は加々美選手以外はプレー機会があり、ここの人選と交代は1つのカギとなる。

守備スタッツ - 深川 大輔攻撃スタッツ - 新里 涼

岩手は前節ビルドアップ時の深川選手のアンカー化と、守備時の新里選手が1列上がり2トップ化する事で大きな効果を得られた。相模原さんのゴールキックからのパス回しを引っかけたシーンはその際たる物であり、神野監督は何もない所から着実に作りあげている印象だ。

長野さんのスタメンがどうなるかわからないが、やってくる事は明確。3バックに対しどう合わせてくるか。杉井選手にボールが入った時に加々美選手がどの距離間にいるか注目したい。

前節は両チームとも早い時間に先制し自分達のペースで前半を過ごせた。ボール保持率の低い両チームにとって先制点はとても大きい要素になる。試合の最初から強度高く入る事が求められる。