長野さんは前節金沢戦。開始早々に大山選手のFKを庄司選手が合わせ先制。15分にも大山選手のCKから小島選手が頭で合わせ追加点。ここのセットは小島選手が走り込んで長野さんの設定ラインの外で合わせる形。長野さんのセットプレーの盲点をついた金沢さんの準備と大山選手のキックの精度を褒めるしかない。
この試合も4-4-2の並びとなった長野さんは、開始15分で0-2となった事でボールを保持する展開となり、金沢さんの5-4ブロックで中央は固く、得意のサイド攻撃で打開を図った。4バックになった事で攻撃の厚みは増し、左SB杉井選手のクロスに右SB黒石選手がボレーで合わせる決定機も創出したが、74分にセットプレーからカウンターを喰らい抜け出した梶浦選手を碓井選手が倒してしまいDOGSOの判定で退場。1人少ない中でも得点を狙っていたが、90分に梶浦選手のカウンターから杉浦選手が強烈に突き刺し0-3となり前回の岩手戦から4戦勝ち無しとなった。
クラシコから変更した4バックを継続する事となった長野さん。これから暑さを迎える夏にむけてのスタイルの変化は大きな決断だと思うが、ここが昇格に向けた正念場なのだと思う。結果の出ていた前からのプレスを少し抑えて、攻撃の部分でイニシアチブを取れればというスタイルも取り入れながらという形だろうかと思われるが、冨田選手を含めた負傷者の側面もあるのかもしれない。今週空いたウインドーで早々に名古屋からCB行德選手を育成型で獲得したのもその影響かと思われる。
前節退場となった碓井選手の代わりは加藤弘堅選手となるだろうか。ボール保持の局面でボールの出し入れがどれだけできるか。そこが脅威となればさらに得意のサイド攻撃が強力になる。1ヶ月前の対戦でゴールとアシストを記録した近藤選手や最近は出場時間の少ない三田選手などどういうリレーとなるか。
1ヶ月前に対戦した時と違い、並びとしてズレが生まれるのは岩手攻撃時の中盤の構成。長野さんの2トップに対し、2CBとアンカーの選手でどれだけ安定的に前進できるか。
1ヶ月前の試合後会見で高木監督が、ケネスが守備に回った時の対面の選手の積極性についてふれていた。今回の試合は並びが同じになり、より1対1での優位性が見えてしまう試合となる。慎重かつ大胆にアタックするのはどちらのチームか、ミスを恐れていては流れは巡ってこない。
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