金曜日にも関わらず、3万人も集めた試合。

試合前の日産スタジアムに向かう道では、Jリーグを見るのが初めて、

今年、初観戦、と思しき人達が多くて、こういう試合でこそ勝ちたかった。


基本スタッツゴール期待値


正直、xGは、マリノス0.8vs神戸1.1ぐらいかなあ、と思っていたので、両チームのこの数字は、ちょっとびっくり。


見応えたっぷりではあったけれど、エキサイティングではない試合で、

野球で例えるなら、

1回表と3回表に犠牲フライで1点失ったけど、

それ以外には、3塁にまで走者が出ることもなく、

7回から相手チームの投手リレーで完封されて、2-0で敗戦、という感じ。


この試合、正直言って神戸の選手のほうが気迫で上回っていた印象。

酒井高徳、初瀬の両SBが、エウベル、ヤンマテの両翼を完全に抑えていて、決定的な仕事をさせなかった。(これは、sporteriaのデータではわからない)

汰木がいないから勝てると思ったんだけどなあ・・・

それに涼しくなってきたから得点できると思ったんだけどなあ・・・


時間帯別パスネットワーク図


このパスネットワークでは分かりにくかったのだけど、後半35分に水沼が投入された時点でおそらくポジションチェンジがあって、2シャドーにした印象。

このときのメンバーは、


アンロペ、ヤンマテ、宮市、水沼、ナムテヒ、山根、かいな、エドゥ、角田、松原、一森。

なので、


     アンロペ

宮市 ナムテヒ ヤンマテ 水沼

      山根

かいな エドゥ 角田 松原

      一森


中に人を増やしたい意図は伝わったけれど、あまり効果的ではなかったなあ。


この試合の前にJリーグから、

https://www.jleague.jp/news/article/26117/

というレポートが発表されていて、

(データスタジアムが協力していると聞きました)

実は、このレポートのマリノスの選手コメントを見ていると、実は、彼らの間で問題点が共有されているのが分かります。


・シティのDFがドリブルで運ぶのが嫌だった → マリノスのCBにはこの動きが少ない

・シティは自分のポジションを守ってあまり動き過ぎない → 攻撃で流動的すぎると守備が対応できない(西村が、動き過ぎないようにしているとコメントしていた)

・ハーランドが裏が空いているぞ、と指示していた → マリノスも裏抜けの動きが少ない


そして、これらの問題点は、横浜FC戦、柏戦、ルヴァンアウェイ札幌戦でも僕自信が感じていた課題で、その課題が共有できていないのか?それとも共有できているが落とし込めていないのか?


エドゥアルド→エウベルへのパスなどは、バイパスの概念を意識したものだと思うし、

西村のポジショニングの課題も、共有はされていないが、実現できていないというところかなあ、と思うけど・・・


まあ、この試合の失点は、CKからのファウルによるPKと、CK、とセットプレーからの2失点で、崩されたものではないこと、なので、割り切れること。

一方で、流れの中から得点が生まれる感じもほとんどなくて、そこはどうしたものか、と思います。


あと、本当に嫌だったのは、神戸の露骨な時間稼ぎ。

https://www.football-lab.jp/y-fm/report/?year=2023&month=09&date=29

このデータはまだ未更新ですが、

アクチュアルプレーイングタイムが短いのは、本当に見ていてイライラします。


ジャッジリプレイで、深見さんが、ワールドカップでは、細かく時間を測っているスタッフがいて、ATをきっちり長めに取る。それは、遅延行為は許しませんよ、というFIFAのメッセージだ、というようなことを言っていて、Jリーグもそこは毅然と対応してほしいな、と思います。

CKにいくために、PKを蹴るようにのんびり歩いたり、スローインやGKが遅かったり、というのは、試合の序盤からバンバンイエローカードを出してほしい、と個人的には思います。