筆者が住む静岡県のテレビ番組では、みなスポ(みなスポ|SBSテレビ 静岡放送 (at-s.com))、スポーツパラダイス(スポーツパラダイス|番組|静岡朝日テレビ (satv.co.jp))、KICK OFF!SHIZUOKA(KICK OFF! SHIZUOKA | Daiichi-TV (tv-sdt.co.jp))の3番組がサッカーを取り扱ってくれており、テレビ環境としても充実している。
『おは・スポ!サンデー(おは・スポ!サンデー | 番組案内 | テレビ静岡 (sut-tv.com))もあったので追加します。日曜日の早朝に放送されるから、筆者にとってあまり見れる環境にはない。』10/17追加
そんなこともあり、第38節清水vs磐田も試合は見ておらず、みなスポで放送された県J超速報とYoutubeのハイライトを見ただけの状況であるため、得点シーンに絞りレビューしていく。
ハイライトはこちら
得点シーンを端的に表わすと「ラッキーゴール」に見える。
ゴール期待値は下図の通りであり、難度が高く、偶然性が高いゴールだったようである。
清水にとってラッキーゴールだったかどうかをゴール期待値から見て行く。
下表は、第38節終了時の清水ゴール期待値と磐田”被”ゴール期待値である。
値は1試合平均である。
清水のゴールは期待値を0.05上回っている。期待値以上にゴールを奪うことが出来ているということである。清水は難度が高いシュートをゴールに結びつけているようである。
逆に磐田の被ゴールは被ゴール期待値を上回っている。期待値以上にゴールを奪われているようである。
今回のゴールシーンを見ても、清水は積極的にシュートを打ち、磐田は相手選手に寄せ切れず、ブロックも間に合わずシュートを打たれている。証明する数値は持ち合わせていないが、今シーズンにおける磐田の寄せや球際のプレーは甘く、それにより失点が多いのではないかと推測できる。
清水の積極性が分かる数字があったため提示しておく。
チームスタイル指標指数の平均値とシュート率の平均値をプロットしたものである。平均といっても、リーグサマリー:2023 J2 ショートカウンター (チームスタイル指標) | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB (football-lab.jp)ここにあった数値を単純平均したものであるため、正確な平均ではない。よってザックリとした数値ではあるが傾向は分かるだろう。
これによると清水も磐田もチームスタイル指標指数平均の差は小さいが、シュート率平均は清水の方が明らかに高い。清水の方が、攻撃からシュートに至る確率が高い。積極性という言葉だけで片付けてはいけないとは思うが、清水の積極性を表していると思われる。
こういったことから、今回の乾選手のゴールは、清水の積極性が生んだ必然のゴールだったのではないかと思われる。
また清水の被ゴール期待値と磐田のゴール期待値は下表の通りである。
清水の被ゴールは被ゴール期待値を下回り、磐田のゴールはゴール期待値を下回っている。
スタッツは下記の通りである。
スタッツを見ると、磐田が勝っていてもおかしくはないが、ゴール期待値から見ると、清水の勝利に納得してしまいます。
とりとめのない内容になってしまいました。
これで終わりです。
※清水のゴール期待値差分と磐田の被ゴール期待値差分が同値となっているのは、今回の乾選手のゴールが大きく影響しているのでしょうか?
コメント(6)
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SPORTERIAスタッフ
2023/10/20 14:22
>積極性という言葉だけで片付けてはいけないとは思うが、清水の積極性を表していると思われる。
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SPORTERIAスタッフ
2023/10/20 14:25
>※清水のゴール期待値差分と磐田の被ゴール期待値差分が同値となっているのは、今回の乾選手のゴールが大きく影響しているのでしょうか?
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ぴくしー
2023/10/22 06:31
SPORTERIAスタッフさまコメントありがとうございます。
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ぴくしー
2023/10/22 06:32
積極性と精度、両方を兼ね備えていると言えるかもしれませんね。
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ぴくしー
2023/10/22 06:35
こちらは38試合分の期待値の平均なので、0.05の差分はトータルでは19点分くらいですね。
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ぴくしー
2023/10/22 06:37
シーズン通しての傾向を変えるには、戦術変更、選手の入れ替えなどが必要で、今回の磐田は控えめに言っても「上手くいかなかった」ということになるかと思います。
ペナルティエリア外からのシュート数は
清水:221本(リーグ1位)
磐田:211本(リーグ3位)
と大差ないのですが、ペナルティエリア外シュートの枠内率が
清水:31.2%(リーグ1位)
磐田:20.9%(リーグ14位)
と大きな差がありますね。リーグ平均が23.0%なので清水が高過ぎるのですが…。
積極性と精度、両方を兼ね備えていると言えるかもしれませんね。
こちらは38試合分の期待値の平均なので、0.05の差分はトータルでは19点分くらいですね。
乾選手のゴールは遠めの位置からだったので、差分を増やしたのは間違いありませんが実質的な影響は19のうちの1点弱くらいかなと思いました!
清水:31.2%(リーグ1位)
磐田:20.9%(リーグ14位)
と大きな差がありますね。リーグ平均が23.0%なので清水が高過ぎるのですが…。
→清水スゴすぎですね。勝敗や勝点だけでなく、このような数字を見るとJ2のレベルを超えている気がします(贔屓目)。
→積極性だけでなく精度が高いから得点が多いのだと思います。
乾選手のゴールは遠めの位置からだったので、差分を増やしたのは間違いありませんが実質的な影響は19のうちの1点弱くらいかなと思いました!
→計算していただき恐縮です。乾選手のゴールの影響度は低いですね。ということは今回の得点だけではなく、シーズン通しての傾向になると思います。よって清水はゴール期待値以上にゴールを奪い、磐田は被ゴール期待値以上に失点が多いということになるでしょう。