第12節 秋田戦のレビュー記事です。皆様の考察の一助としていただければ幸いです。

(お休み予定でしたけど、書くしかねえだろうこれは)


    ◎


■試合情報等


【公式】秋田vs岡山の試合結果・データ(明治安田生命J2リーグ:2023年4月29日):Jリーグ.jp

https://www.jleague.jp/match/j2/2023/042916/live/


ファジアーノ岡山 2023マッチレポート | 4月29日 vs 秋田 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB

https://www.football-lab.jp/okay/report/?year=2023&month=04&date=29


【速報】ファジ8試合ぶり白星、秋田に1―0 J2第12節:FAGIGATE|ファジゲート

https://www.sanyonews.jp/article/1392887




基本スタッツ


■前半



・セカンドボールに後手を取るまいと、両軍ガシャガシャの当たり合い、潰し合いが繰り広げられる。激闘のさなか、秋田側へは前半だけでも3枚の黄紙が提示された。


・そのような競り合いの中で、肝心のセカンドボールは岡山でなく秋田の手に渡りがちとなった。ボールを持てばダイレクトに相手ゴールに向かってくるのが秋田の戦い方。岡山は徐々に自陣へ押し込められる。


・秋田の圧力の前に、岡山の前半シュートはゼロに終わる。岡山の前半のゴール期待値は、当然ながらすごく低かった。▼

ゴール期待値


・もっとも、アタッキングサードへの侵入が全く出来なかったわけではない。右から雄大や河野、左から佐野、中でチアゴらがチャンスの芽を作ることはあった。それらがシュートに繋げられなかった。どう評価するかはあなた次第。


・38分に、秋田#23田中裕人選手のミドルを堀田が左手一本枠外に弾き出した。シュートは枠をとらえており、止められなければ入っていたであろうと思われる。このナイスセーブは結果的に、ゲームの趨勢も左右する重要なものとなった。


■後半

・岡山の「変更」が極めて効果的に作用した。


・HTに雄大⇔木村。背後へのアクションをより鮮明にし、秋田守備陣の注意を引きつけるようになった。同時に、ソロモンが1列下がり気味となり、中央〜アタッキングサード間でのボールの預かりどころとして機能。1枚2枚ぐらいなら剥がせないこともないソロモンの強さがこれまた、相手守備陣の注意を引きつけるようになった。相手守備の注意が分散したか、チアゴや佐野が前半より自由度高く動けるようになる。▼


・55分ごろ、惜しいなと思ったシーン。鈴木→佐野→輪笠(①・②)とつないで、③のパスは降りてきたソロモンに出す。ソロモンが降りるかわりに、木村が右から中へ入り、チアゴと2トップ気味になっていた。どっちもフリーにはしたくない秋田の守備を2人で引き付けると、空いたスペースを使って少し運んだソロモンから左の裏へ④のパス。最後はインターセプトされたのでチャンスにはならなかったが、色々な狙いが見えた。▼



・65分にチアゴ⇔高木。高木が左WBに入ると、再び1列上がったソロモンによる1トップと、佐野と木村によるセカンドトップが組まれる。高木は佐野とは異なるドリブル突破とクロス・対人守備の特徴を発揮しつつ、チャンスに絡んでいく。鈴木や佐野といった前後の選手とのコンビネーションも良好。▼


・74分にソロモン⇔ルカオ、佐野⇔ムーク。両名とも元いた選手と同じポジションに入ったと思われるが、交代前の選手の役回りを変わりなく演じると同時に、よりシンプルにボールに当たり、ゴールに向かうという狙いがあったように見えた。獰猛にボールを狩りにいくムークと、スピードandパワーで相手守備を振り払っていくルカオ。2人の特徴がしっかり現れていたし、相手守備もかなり嫌がっていた。▼


・81分に河井⇔仙波。山口戦では敵陣での積極的な仕掛けを見せていた仙波だが、今節も同様、厳しくボールに寄せての守備貢献と、勇気を持ったドリブルでの前進を見せた。岡山の相手コートでプレーする時間を長くすると同時に、相手守備に更なるプレッシャーを与えた。


・相手ゴール前での押し合いへし合いの中、最大のチャンスが遂に訪れる。86分、ムークがPA内で倒されたのがファールとなりPK獲得。「我々はファジアーノなので絶対に諦めることはない」ずっと言い続けてきたキッカー・ヨルディ バイスは、PKキックの笛と同時に間髪入れず枠内左へ叩き込んだ。耐え難きを耐えた岡山、ついに先制点をむしり取る。


・DAZN中継映像内でのデータによると、ここまでのバイスのPKキック傾向はすべて右枠内であった。その傾向に反して蹴り込んだのは左枠内。この「傾向の逆」については、今節のような「もう絶対入れなければならないPK」のためのとっておきのようでもあるし、ここでそれをバイスが使ったようにも考えることができる。奥が深い。(考えすぎかもしれんけど)


・その後、試合終了までの時間はさほど残されていなかったが、岡山は虎の子の1点を必死に守った。タイムアップの瞬間は長いトンネルの出口。不器用だったかもしれないがそれでも、岡山は勝った。良くない流れは一旦ここで断ち切ることができたのだ。


▼【J2第12節・秋田戦】木山隆之監督『たかが1勝ですけど、われわれにとっては大きな1勝』:FAGIGATE|ファジゲート

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▼【J2第12節・秋田戦】柳『みんなで乗り越えた』、佐野『ファジアーノらしい勝ち方』、輪笠『勝ちだけに照準を当てていた』:FAGIGATE|ファジゲート

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■雑感など


・前半はシュートゼロに終わってしまっただとか、流れの中から点は取れてないだとか、ビルドアップのミスも少しあっただとか。もちろん課題は多いものの、

✅先に点を取る

✅枠内にシュートを打つ

✅少ないチャンスをモノにする

✅ミスから崩れない

etc…ここ数試合、出来てるようでどれかが出来てなかった(そのためにドローが続いてた)事柄が、揃って出来たことは紛れもない事実である。とりあえず今節に関して言えば「勝てば良かろうなのだアアアアアア」でいいのではないか。今節に関しては。。


・ぶれない秋田のスタイル。非常に手強さがあったが、それでも最後のところをやらせなかったし、ゴールを割らせなかった。岡山としては良かったところはどんどん次に続けていきたい。そして秋田の吉田謙監督はやはり尊敬できる


ルカオはかなり良かった。途中からシンプルな対人戦を仕掛ける部分で、かなり効いていたし相手を嫌がらせていた。重さとパワーの感じられるシュートも見ることができた。コンディションも上がってきたのであろう。彼がゴールネットを揺らすシーンを待望している。▼

攻撃スタッツ - ルカオ ヒートマップ - ルカオ


河井さん。目ざとく味方を見つけて広く展開できるパス技術といい、攻撃時における気の利いたポジショニングといい、さすがベテランといったところ。それだけではなく球際での激しい攻防にも積極的に身を投じている印象がある。自分に厳しく、相手に立ち向かう姿勢が若手のお手本にもなるはず。▼

攻撃スタッツ - 河井 陽介 ヒートマップ - 河井 陽介


・秋田へ向かわれたサポーターの皆さんの、現地での応援が報われたのは嬉しいし羨ましい限り。次節は是非ともホームで、喜びを分かち合いたいもの。次節対戦相手は、昨季色々因縁のあった山形であるが、過去の云々は一旦リセットして、好ゲームののちに我ら岡山がどうにか勝ちたい。待望の連勝と行きたいところである。▼


前節までの対戦成績


得失点パターン


(了)