こんにちは、ユースケ@サガン鳥栖です。

開始直後の酒井のゴールに始まり樋口のスーパーミドルと前半は素晴らしい攻撃を見せた鳥栖ですが、後半に入り失点を重ね悔しい引き分けとなりました。

前半はシーズン序盤のような左サイドの可変を伴った攻撃や5レーンで押し込む攻撃が出来ていて結果も出たので、何も問題なかったと思います。というか素晴らしい出来だった。ですので、今回は後半の試合運びにフォーカスして考察していきたいと思います。

それでは早速レビュー行ってみましょう!

まずはスタメンです。

フォーメーション図フォーメーション図

ホーム鳥栖は前節名古屋戦と全く同じ。山下も引き続きベンチ外、ソッコもまだ復帰ならずでちょっと苦しい台所事情です。対するアウェイのセレッソも前節と同じ。中2日で同じメンバーですがコンディションはどうなんでしょうか。

■後半の試合運びについて

あくまで個人的な考えですが、3-1からの後半、引く選択をしたらそれこそ守りきれないと思うので、過度に守りに入らないように選手たちに「4点目を奪いに行くように」という片渕さんの意識づけは問題なかったと思います。

サガン鳥栖の守備の基本的な考え方は「ボールを保持している時間を長くして守備の時間を短くする」が基本ですので、一般的にいう所の「堅守」とはちょっと意味合いが違います。

ですのでセレッソのように前線にクオリティの高い選手を揃えるチームに対しては、その攻撃を真正面から受けるのではなく勇気をもってこちらからアクションを起こして押し込むという判断は間違ってなかったと思います。

で、実際の試合内容はどうだったかと言うと、片渕コーチの指示通り4点目を積極的に奪いに行く鳥栖。55分にはCKからエドゥの4点目が決まったかに見えたがVARで取り消し。そのまま3-1で試合は進みますが67分についに失点。これで3-2。

問題はここからです。

1点差に迫ったセレッソが後ろを同数にしてでも前に重心をかけて猛攻を仕掛けてきます。ですがその反面、当然後ろにはスペースが生まれるので鳥栖としてはカウンターチャンスが生まれます。

73分にカウンターでのスルーパスから酒井⇒福井へのチャンス。

74分にも左サイド大畑のフリーでの抜け出し。

75分には樋口のポスト直撃のシュートと立て続けにチャンスが生まれます。

これらのチャンスで一度でも決めていればスコアは4-2になったので、そこから試合のテンション感を落とし、クローズに向かわせることも考えたはずです。

ですが結局決めきることが出来ず、これらの攻撃が結構なビッグチャンスに繋がってしまうがために攻め続けてしまう鳥栖。これが意外と落とし穴でしたね。

■セレッソは前線の選手を前残りさせてきた

この3-2になってからの時間帯、セレッソはリスクを背負いながらも、後半から投入した高木を左、右に坂元、中央に清武と加藤を縦関係で攻め残らせて同点ゴールを狙ってきます。

この采配は一見すると一か八かの勝負に見えますが、クルピ監督としてはこの鳥栖戦の3日前のFC東京戦で0-2から後半に3点奪っていたことから、ある程度ゴールできる自信があったんだと思います。

この後、時間が過ぎていっているにも関わらず攻め続ける鳥栖。

正直、どこかのタイミングでクローズに切り替えるかと思ってましたが、そうはしませんでしたね。PKを与えたシーンが85分ですからね。ちょっと最後の最後まで4点目に拘り過ぎたのかなという印象ではあります。

まあ2点差が1点差になってしまっているので、こういう時の試合の持って行き方は難しいです。相手に勢いが出ているので下手に守勢に回るとそれこそ危険ですし、散々ビッグチャンスを作れていたので心理的にガンガン行きたくなる気持ちもわかります。

ですが、80分くらいまででかなり危ないシーンが増えていっていたので、この残り10分くらいでテンションを落としてクローズに向かっても良かったのかなと個人的には思いますね。

で、もしクローズするならば、田代を入れて後ろで跳ね返すことではなく「ボールを握って時間を使う」という事です。その点で言うとやはり田代は不向きですので、試合後に片渕さんがコメントで語っていた通りの判断は尊重できます。

相手が最後の局面で背の高い選手を中央に入れてきて、どんどん蹴ってくるんであれば田代の出番ですけどね。セレッソはそういう攻め方ではなかったのでクローズするための選手のチョイスとして田代では無かったという事です。

【まとめ】サッカーは“たられば”の要素を多分に内包している

さて、後半の流れにフォーカスして試合を追っていきましたが、いかがでしたでしょうか?

いろんな考え方ができると思いますが、結局サッカーとは“たられば”の要素を多分に含んでいるので、結果論で語ると内容を見誤ってしまいます。

実際、63分の小屋松の1対1や70分付近の複数のビッグチャンスがひとつでも決まって4点目を奪えていたら称賛される試合になっていたはずですからね。

個人的に求めたいのは「ピッチ上の選手たちで修正できる能力」かなと思います。

片渕さんの指示があったにせよ実際にプレーしている選手たちの肌感覚で、ちょっとテンション感を落とそうかみたいな判断ができるともっと良いチームになれるのかなと思います。

まあこれも若いチームであることの裏返しですね。イケイケドンドンでは安定した成績は残せないという事です。こういう時のために梁さんとか義希がいると思うんですけどね。

そんな事に改めて気付かされる試合でした。

それではまた。