こんにちは 。ultraleftyです。


さて今回は8月21日(土)に開催されたJ1第25節 セレッソ大阪VS横浜FCを振り返ります。


ますは11試合未勝利の13位C大阪のフォーメーションです。


フォーメーション図


18日(水)に開催された天皇杯ラウンド16 VS鳥栖の試合からの変更点としては、配置を3-5-2から3-4-2-1に変更。メンバーも小池、喜田、加藤に変わって松田陸、丸橋、坂本が入りました。


続いて3試合無敗中の18位 横浜FCのフォーメーションです。


フォーメーション図


14日(土)に開催されたJ1第24節VS仙台の試合からの変更点としては、フォワードのヴィゼウに変わって渡邉が入りました。配置は直近数試合と変わらず3-4-2-1です。



◇「C大阪の攻撃」と「横浜FCの守備」


C大阪は序盤から相手サイドの深くを狙った攻撃を仕掛けました。特に右サイドの深くをシャドーの坂本、ウイングバックの松田が精力的に狙っていましたね。

一方の横浜FCはサイドの守備において、相手の左右のセンターバックにシャドーの松浦と松尾が、相手のウイングバックに対しては同じくウイングバックのマギーニョと高木がマークに行ってることが多く感じられました。

この構図により、C大阪が相手サイド深くを突くことにより、横浜FCの同サイドのセンターバックが外に対応しなければならなくなり中央のゴール前にスペースが生まれることが多くありました。そのスペースをボランチの奧埜や藤田、シャドーの清武が使うことによってチャンスメイクしていましたね。

さらには左シャドーの清武は高い位置や低い位置、中央、時には右と様々な場所に顔を出し、チーム全体のパス回しを円滑にするかつ相手のマーカーとマーカーの間にポジショニングし、組み立てていました。


ヒートマップ - 清武 弘嗣


C大阪は失点直後もこの攻撃を精力的に続けることによりFK、CKを獲得してチアゴの2得点につながりましたね。


得失点パターン時間帯別得失点率


C大阪の得意な、そして横浜FCの苦手なセットプレーから、横浜FCの苦手な時間帯に得点が生まれました。(C大阪1点目34分、2点目37分)

2点目直後にはC大阪はDF西尾に代えてFW豊川を投入し、配置を4-4-2に変更。これにより横浜FCのサイドの守備はより相手のマークに行きづらくなった印象があり、C大阪は果敢にサイド深くを狙っていました。

途中出場の豊川は常に相手のディフェンスラインの裏を狙うことで横浜FCの高橋の退場を誘発しただけではなく、相手のラインを後ろに下げさせ、より2列目の選手がボールを保持できるようになっていました。



◇「C大阪の守備」と「横浜FCの攻撃」


前半のC大阪は守備時にディフェンスラインが引くことによって、やや前線との距離が広がる場面が見られ、そこを横浜FCが前半アタッキングサイド62%を記録した右サイドを起点に攻撃を仕掛けました。その流れから横浜FCは先制点を挙げ、さらには、オフサイドではあるもののマギーニョがネットを揺らすシーンなどサイド攻撃がうまくいっていましたが、前述の通りセットプレーからの失点で流れをつかみきれなかった印象です。

さらに横浜FCは失点後にそれ以上の失点をしないためなのかは分かりませんが、ディフェンスラインの位置が低く、前線との距離が遠のいてしまったこともあり、奪った後の攻撃にうまく転じられていない様にも見えました。後半に途中出場したミネイロとヴィゼウに良い形でボールが入っても後列のサポートが間に合わず、孤立する場面もありましたね。


◇まとめ


C大阪は先制を許し、流れが悪い中でも得意のセットプレーで力を発揮することによって、相手に流れを渡しきらなかったことが勝利につながったと思います。やはりセットプレーで状況打破できるチームは強いですね。

逆に横浜FCは先制するところまでは良かったのですが、流れを完全に自分たちのものに仕切れなかったことが悔やまれますね。前線からの守備が継続して続けられれば自分たちに流れを引き寄せられたかもしれません。


以上です!