未だ解決しない課題に苦しむ柏


リーグ戦とカップ戦で3試合勝利がない状況で迎えたアウェイ福岡戦、柏は直近の課題である”フィニッシュ”と”セットプレー時の守備”にまた苦しむ試合となった。


スタメンは仙台戦から2人を変更、上島がリーグ戦2試合ぶりに3バックの中央に、3試合ぶりに戻ってきた三丸が左ウイングバックに入った。新加入選手の先発はなくドッジ、アンジェロッティがベンチに入り、マテウスサヴィオもリーグ4試合ぶりに戻ってきた。

<フォーメーション図・試合開始>

フォーメーション図

柏は、開始1分にCKからビッグチャンスを迎える。ショートコーナーから神谷のクロスは福岡に防がれるが仲間がリバウンドに対し低く鋭いシュートを打つ。福岡GK村上がはじいたボールを呉屋が素早く反応しゴール間近でシュートするも再び村上にブロックされてしまう。呉屋は前半アディショナルタイム48分にもスローインから抜け出した椎橋からのクロスをゴール前で合わせようとするがドウグラスグローリーに足を伸ばされ防がれてしまう。

福岡は後半序盤に連続でCKのチャンスを獲得し、3本目のCKを志知が頭であわせ先制に成功する。柏はルヴァンカップ浦和戦に続いてCKからファーサイドを狙われ失点、チームとして大きな弱点となっている。

1点を追う柏は61分、右ウイングバックの北爪に代えてアンジェロッティを投入。アンジェロッティと呉屋の2トップ、大南と三丸をSBにした[4-4-2]にする。70分にはドッジを神谷に代え投入し仲間を一列前へ上げ、80分にはマテウスサヴィオを仲間に代えて投入したが同点に追いつくことはできなかった。2トップではアンジェロッティの役割を明確化できず流れの中で良いボールを引き出せていなかった。また左サイドは江坂や三丸のクロスによりチャンスをつくったが、北爪が交代した後の右サイドからはチャンスらしいチャンスは生まれなかった。

<61分~>

<70分~>

<80分~>

両チーム共に守備から縦への意識が強く、特に福岡のDFとボランチのパスソナーが前方に強く出ていることがわかる。

<パスソナー・パスネットワーク>

パスソナー・パスネットワークパスソナー・パスネットワーク

同じ持ち味のチーム同士が拮抗した状態になると、勝敗を左右するのはセットプレーでのチャンスになる。そのセットプレーのチャンスを前半序盤につかみ損ねたのが柏で、後半序盤に見事につかんだのが福岡となり、そのままの試合結果となった。

【この試合での新加入選手への期待度】◎:即スタメン 〇:スタメンあるかも △:ベンチ入り ✖:難しい

○エメルソン サントス:ベンチ入りなし、CKからの失点もあり高さは期待される。

○ドッジ:ボールをつないでいく働きは問題なし、攻撃のスイッチに期待高まる。

○アンジェロッティ:2トップで流れの中からボールを引き出せず、ワントップでのスタメン見たい。

×ペドロ ハウル:怪我の影響からベンチ入り無し、高さと強さは必要、早期復帰が待たれる。