2020.7.4

鳥栖 対 大分 

0-2


・前途多難な鳥栖の船出


追わせてロングを蹴った大分と

追われて蹴らされた鳥栖と


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がらっと変わったスタメン。

ロペスに当ててチアゴのドリブルと強引なシュート。

そして本田の積極的なシュートが目立った前半。


一般的には鳥栖の時間だった、という評価だろうが、個人的にはイマイチ評価できなかった。


理由は


攻撃の形が見えないこと

守備の形が見えないこと



鳥栖の守備は上手くハマらず、相手のパス回しもやや見てる前半だった。

深追いも時々やるものの効果的ではないので様子見。


じゃあ低い位置で奪ってからどう攻めるの?

せっかくの小屋松のスピードやチアゴのドリブルは、個人の単発的な発想だけで、誰かが動いて空いたとこに入って、という連動は見れなかった。


原川の守備に戻らないのは約束なのか?

そのせいで小屋松のスタートポジションが後ろで、そのスピードを生かせないのは予定通りか?


チアゴのドリブルするコースを作るなら外をオーバーラップしてプレスを分散させてあげたいけど、本田の上がる位置と被るの何故か?


攻守の約束事が見えなかったのが辛い所だ。


シュートは確かに多かったが、どうも後ろからの押し上げも遅く、大分の帰陣の速さもあって、セットしてからの攻撃ばかり。


じゃあセットさせて、ポゼッションで崩すアイディアがあったか?というと、あまり手は無く。


正直苦しい状況を露呈したと感じている。

攻めてたように見えるが、個人での打開のみ、という前半だった。


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そして後半。

林を入れた鳥栖は明確に前プレからの攻守、を打ち出す。


狙いは見えたし、プレスは強くなり、自分たちからアクションを起こす前向きな守備になった!


けど、

これが結果的に悪手に。



ご存知のように大分はGKまで使って繋ぐサッカー。

前半は鳥栖がそこまで深追いしなかったため、チャンスも少なめだった。


鳥栖もSB含めて我慢出来ていた。

そして林くん投入により前から追うぜ!て形に変化。


断っておくが彼自身の出来は良かった。

強いプレスにキープ力。

強引か力強さと存分にその力を発揮した。


それに引きずられ、鳥栖は前プレを敢行する。


そして大分は十分に鳥栖を釣り出してから

GKからの素晴らしいロングパスから、クロスにヘディングで先制。


決して慌てず、むしろプレスに来るのを待ってからの発動したカウンター。


でも狙いという意味では後半のほうが狙い通りやれてたと思う。

おそらくドイツばりの前プレと、囲い込みで奪ってからその勢いで攻めきる。

林くんのプレスは後ろをチラ見しながら、連動しようぜ!という意思も見えたしパワーも十分だった。


そういう意図を明確に感じた後半だった。


誤算だったのはそういうプレスをいなして、カウンターするぞ!というのを1年やってきた大分が相手だった、ということか。



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攻めなきゃ後がない鳥栖は豊田投入。

そして攻めてるように見える鳥栖



でもこうなれば大分は下がればいいだけ。

確かにパワープレーで危ないシーンは少しはあった。


でも、下がってれば人数で跳ね返せばいいだけ。


そして鳥栖のDFとボランチ、GKを使ったパス回しも、相手のプレスに何とか逃げてるだけ。


誰々のフィードが得意だから、その選手がフリーになるように配置しよう、とか

相手を釣ってGK使って逃げよう、とか、、


後ろの設計も手数が少なく、そこが大分との大きな差だった。


ロングカウンターしたい大分が相手にプレスさせて「待ってました!」と言わんばかりに攻撃を仕留めた。


前プレしたい鳥栖は、前プレが利きにくい相手に対して次の手がなくプレスを続ける攻撃でしかなかった。

後ろで繋ぐも、逆にプレスを受けて苦しくなって蹴るロング。

これでは頼みの豊田もそこまで生かせられない。


先制されて前プレからの攻撃が利かなくなったら、結局、「頼んだ豊田」しかないのか?

と見てる人も少しもどかしくなる展開だっただろう。


それでも


・森下のスピードある突破


・原の復帰


・やっぱり強い豊田


・松岡の安定


・本田の積極性



好材料はたくさんあった。


しかしJリーグで勝つ

その経験が監督含めてチーム全体として低かったように感じる。


失点のシーンもSBの絞りは遅く、あれが三丸だったら戻っていてオウンゴールだったかもしれないが、そこには居た、と思う。


森下、内田のSBは攻撃的だが、フォローが甘いように見えた。

原川を4-3-3の3に組み込むには守備は?という疑問も生まれる。


1年で噛み合うか?

足りないピースを見つけるための1年かもしれない。


今年は金監督のやりたいサッカーをするべきだ。

どんな成績でも解任はない。



そして来年までにそのサッカーで勝てる、という目処が付けば良し。



もし目処が付かなくても、それはその時。

来年以降に判断するべきだ。


若い選手が多く期待も大きい反面、不安定で、非常に苦しいシーズンになる。


苦しいシーズンになるのは間違いない。


これでドンドン勝てる!と言う方が難しい。



どんな負け方をするか?

そんな中でどうやって勝ち点を拾うか?


鳥栖は今年はそういうシーズンになるだろう。


繰り返すが

今年は本当に苦しいシーズンになる。


辛辣な意見が多くなってしまったが、まずは1年どんな状況になろうと、間違いなく、チーム監督を後押ししよう!


全てはそこからだ!

間違っても、僅か数試合でブレてはいけない。

シーズン終わるまで貫いてこそ、過不足も分かるというものだ。



ワクワクと

それ以上に、上手くいかない、もどかしいサッカーの毎日が帰ってきた。


そんな気持ちになれることさえも今は幸せだ。


サッカーのある日常を

ありがとう。