J2首位攻防戦となったこの試合、おもしろいゲームでした。

いくつかの勝敗の分かれ道となったシーンをピックアップしながら振り返っていきます。


①横浜FCの守備戦術


フォーメーション図


フォーメーション図

横浜FCは攻撃時は3-4-2-1でしたが、守備時は中村が右SB、亀川が左SB、長谷川が左SHにスライドし、4-4-2を形成していました。

これは本間というJ2屈指のサイドアタッカーを擁する新潟対策としては効果的でした。

中村・イサカ・ハイネルが本間をかなり抑えていたと思います。



②小川航基の先制点


前半19分の小川航基の先制点は彼のオフザボールの動きで勝負あり。

ジュビロ磐田入団時から、オフザボールの動きは良いものを持っていた小川航基ですが、昨シーズン中山雅史コーチから指導を受け、さらに良くなった印象。

相手DFの死角に入り、ニアで点で合わせる形は炎のストライカー中山さんの得意なパターン。

この先制点で横浜が優位に試合を進めることが出来たことは大きかったと思います。

攻撃スタッツ - 小川 航基


③ジャッジ


26分のガブリエウと鈴木の小競り合いのシーン。

鈴木は明らかに押しておりファウルだと思いますが、その後のガブリエウの突き飛ばした行為はレフェリーによってはレッドカードが出てもおかしくないシーンでした。

横浜にとってはラッキーなジャッジだったと思います。


④「手が伸びた」ブローダーセンの神セーブ


57分の本間選手のシュートは9割入るようなパーフェクトシュートだったと思いますが、ブローダーセンの驚異的な反応でセーブされました。

GKスタッツ - スベンド ブローダーセン

ここで新潟が同点に追いついていたらまったくわからない展開になっていたと思います。

この後長谷川選手の素晴らしいテクニックからのアシストで追加点が決まり、勝負は決しました。


このセーブが試合の行方を大きく左右したと思います!