はじめに


はじめてのレビューです。いろいろな方のレビューに触発され、自分でも書いてみたくなりました。

専門的な知識はあまりないので、客観的なデータから振り返りをしてみたいと思います。

間違っていることも多数あると思うので、お手柔らかにお願いします。


スタメン

フォーメーション図


前節からスタメン変更なし

2節で退場してしまった山本義道、ラッソは今節もベンチ外


ゴール期待値(xG)

ゴール期待値とは

「あるシュートチャンスが得点に結びつく確率」を0~1の範囲で表した指標です。

ゴール期待値とは
https://www.football-lab.jp/pages/expected_goal/

この指標は実際のスコアと紐付いていないのですが、数値を積み上げることで、攻撃を客観的に評価することができます。私はこの指標を時系列と組み合わせることで、チームのパフォーマンスを俯瞰して振り返ることができるのではないかと考えています。

※この指標は「シュートを打たない攻撃」は評価できないので、これだけでは攻撃の正確な評価はできません。ただゴールのほとんどはシュートから生まれることを考えると、ある程度正確さはありそうです。


この試合のゴール期待値のグラフです。

ゴール期待値

ここからわかることは

・ジュビロのxGはガンバと比べて低いが、スコアは1-1だった

・ジュビロはキックオフから20分頃までと、80分頃以降で9割近くのxGを作った

・ジュビロは20分〜80分までは効果的な攻撃ができず、逆に相手に多くのチャンスを作られた


私は試合を見ていて

「前半の途中からあんまり攻撃できないなー、ガンバに攻められてるなー」

「後半はじまってもあんまり変わらないなー」

となんとなく思っていたのですが、実際に効果的な攻撃ができなかったようです。

今までならもう一度試合を見直す時間が必要なのですが、このデータなら一発です。


ここから、振り返る内容を下記2点に絞ってみます。

①20分頃までに多くのチャンスを作ることができたのはなぜか

②30分〜60分までの間に相手がたくさんのチャンスを作ることができたのはなぜか



①20分頃までにチャンスを作ることができたのはなぜか


ジュビロ磐田 2022マッチレポート | 3月12日 vs G大阪
https://www.football-lab.jp/iwat/report/?year=2022&month=03&date=12

上記はFootball LABさんのマッチレポートです。このデータを見ると、キックオフから30分まではジュビロのほうがポゼッション率が高いことがわかります。ゲームを見直しても

・高い位置で遠藤や山本康裕がプレッシャーのない状態でボールを持てていた

・高い位置でボールを奪回できていた

と感じました。ゴールも高い位置の奪回から生まれていて、

相手のクリアをハーフェーライン付近で回収した遠藤から大森に縦パスが入り、杉本→鈴木雄斗→大森ゴール!といった形でした。

やはり高い位置で奪回できると、相手の陣形が崩れていることが多いのか、大森や大津がフリーの状態になりやすく、そこに遠藤や山本康裕からいい縦パスが入る印象があります。


②30分〜60分までの間に相手がたくさんのチャンスを作ることができたのはなぜか


ここは30分〜45分(前半)と45分〜60分(後半)の2つに分けて振り返ってみます。

30分〜45分


さきほどのマッチレポートのポゼッション率から、31分から45分の間は完全に相手の時間でした。プレー割合を見てもかなり深くまで何度も侵入されていることがわかります。

この時間帯の相手のプレーを見てみると

・こぼれ球を回収されて再攻撃される

・後方からのビルドアップを奪われて再攻撃される

・ロングボールで陣地回復しようとするも簡単に回収されてすぐに押し込まれる

・たまに杉本、大津にいいボールが入ってもキープできずに奪回される

という形が多かったです。

特に小野瀬には何度も深い位置へ侵入されてクロスを上げられるというシーンが目立っていました。


45分〜60分

次に後半開始から60分までを見てみます。

この時間帯のポゼッション率も負けているのですが、ジュビロはプレー割合では2回ほど深い位置までいけているようです。

この時間帯の相手のプレーを見てみると

・ボールを持てているが、危険な位置でプレーができていない

という印象を感じました。

特に前半あれだけやられた小野瀬の深い位置への侵入回数がかなり少なくなりました。

これは恐らくハーフタイムの伊藤監督の「裏へランニングを増やそう」という指示が関係しているかと思われます。

実際に山本康裕や大津が小野瀬のいる左サイドから裏に抜け出そうという動きを何度か見せており、この動きによって

守備のために小野瀬が下がる

小野瀬の攻撃時のスタート位置が下がる

小野瀬が高い位置でボールを持てなくなる

結果、侵入が少なくなる(&上下動が多くなりスタミナを消費させる)

という形になったのではないかと思います。

それでも54分、55分と立て続けに小野瀬に深い位置まで侵入されてクロスを上げられて、チャンスを作られてしまいました。

この直後の55分に山田と小川大貴が交代で入ります。

特に小川大貴には

・1on1で小野瀬を封じること

・小野瀬のポジショニングを下げるために裏抜けを狙うこと

というタスクを与えられていたと思われます。

この交代がハマり、ここから80分ごろまで膠着状態が続きます。


最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます!

ゴール期待値×時系列の図からポイントを絞って振り返りをしてみましたが、いかがだったでしょうか。


はじめてのレビューで、文章もあまり推敲できていないので読みづらいかもしれませんが、これからも時間を見つけてレビューをしていきたいと思います。