レッズ、強かったですね。。。
現地で見ていたのですが、特に前半は勝てる気がしなかったです。
一方で後半は立ち上がりこそ失点はしましたが、選手たちが最後まで諦めることなくプレーし続けていたので、今後に希望が持てました!
それではレッズ戦のレビューです。
スタメン
スタメンは前節から変更なし
控えには山田に変わって黒川が入りました。
ゴール期待値(xG)
この試合のゴール期待値のグラフです。
ほぼすべての時間帯で相手にチャンス作られていますね。。。
特に前半だけで相手のxGが約2.0も積み上がってます。
一方で後半は最初こそやられてしまいましたが、ジュビロもチャンスが作れています。
特に60分以降は連続して作れているように見えます。
ここから振り返るポイントとしては下記2点に絞りました。
1.前半であれだけチャンスを作られてしまったのはなぜか
2.後半60分以降に多くのチャンスを作れたのはなぜか
1.前半であれだけ多くのチャンスを作られてしまったのはなぜか
前半を見ていて「何度も同じやられ方をしているなぁ」という印象を感じませんでしたか?
私は以下の2つのパターンでやられている印象がありました。
・ハイライン(特に大井)の裏に出される
・ビルドアップを奪われてフィニッシュまで持っていかれる
どちらもジュビロの弱点ですよね。。。
特に前者については、京都戦でパスミスを奪われてウタカに決められています。
一方でガンバ戦ではそれほどやられた印象がありませんでした。
何故レッズ戦でこんなに起こってしまったのか、まずは大井のプレー位置を確認するためガンバ戦とレッズ戦の大井のヒートマップを比較してみました。
【ガンバ戦】
【レッズ戦】
レッズ戦は45分のみのデータですが、こちらのほうがガンバ戦と比べて明らかに高い位置でプレーしていたが高いことがわかります。
このハイラインは、ジュビロ側が意図的に行った形だったのでしょうか?
結論から言ってしまうとこれはレッズに狙って作られた形ではないかと思います。
具体的な例をあげます。
前半46:04ごろゾーン3と2の境目あたりでボールをレッズに奪回され、レッズは最終ラインに戻しつつビルドアップを開始。ジュビロの前線は少しずつプレスを掛けてレッズの最終ラインを下げさせます。同時に人数をかけてハメようとし、最終的にGK西川までボールを下げさせますが、そこから右のショルツに展開。ジャーメインが寄せるも間に合わず(ここのショルツのトラップもすごい)、ショルツは伊藤敦樹へ正確なミドルパス。(前からのプレスを掛けに行ったため、伊藤敦樹よりも後方にジュビロの選手が7人が残っている状態)伊藤敦樹が中に侵入し江坂とパス交換して左サイドを走っていた関根へスルーパス。関根は大井を振り切りフィニッシュも三浦がビックセーブというプレーでした。
前線が最終ラインにプレスをかける
↓
相手の最終ラインが下る
↓
前線が更にプレスにいく
↓
連動して刈り取るため、WBやボランチも上る
↓
一方でDFラインはハーフェーラインまでしか上げれない(オフサイドが取れないので)
↓
結果、縦に広くなってしまい、ボランチ、WBの後方にスペースができる
↓
空いたスペースでボールを受けられる
という形で「ハイライン」という形を作り出されていました。
※35分のPKになったシーンも似たような形だと思われます。
2.後半60分以降に多くのチャンスを作れたのはなぜか
すみません、ここに関しては有用なデータを見つけることができませんでした。。。
起こったことを列挙すると
・前から奪えるようになった
→敵のビルドアップを阻害してボールを奪えるようになりました。
70分の黒川の奪取や74分の山本康裕→ラッソの決定機などがそのパターンです。
またラッソ自身も52分に後ろからのプレスでボールを奪取しチャンスを作りました。
・右サイドから攻撃できるようになった
football-labのマッチレポートを見た所、前半と比べて後半は右の高い位置のプレー割合が高くなっています。
ジュビロ磐田 2022マッチレポート | 3月19日 vs 浦和
https://www.football-lab.jp/iwat/report/?year=2022&month=03&date=19
【前半のプレー割合の画像】
【後半のプレー割合の画像】
これは後半に投入された上原や小川大貴が関わっていると思われます。
特に61分や82分など小川大貴の推進力を活かす形で大きなチャンスを作れていた印象あります。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました!ジュビロにとって嫌な形を何度も作ってくるレッズがとにかく強かったです。ただこの試合でジュビロの弱点もかなりあぶり出されたので、ここから伊藤監督がどのようにチームを改善していくか楽しみです!
以上です!
コメント(1)
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SPORTERIAスタッフ
2022/3/24 01:23
この試合は、浦和の強いところが存分に出た(出させてしまった)試合でしたね💦
今年の浦和は
(1)相手のビルドアップの動かし方を分析して先回りするプレス
(2)相手の前プレを無効化する回避からの、スペース攻略(敵陣中央とサイド裏)
のどちらとも、昨年より進化している感じがします。
特に前半の(1)はかなりの強度で、どのチームも苦しんでいるな…と。
そこでリードを奪えれば、一気に勝ちゲームに持って行ける感じがしますね。
突きつけられた課題をどうクリアしていくかもリーグ戦ならではだと思うので、磐田の進化に期待しています💪