攻撃に続いて守備についても振り返ってみます。

攻撃の振り返りは↓
データから振り返るジュビロの前半戦(攻撃)
https://sporteria.jp/blog/kayasiha/6938481591643541505



攻撃と同じようにリーグ全体を俯瞰して見るのもよかったのですが、今回は失点数が最も少ないチームとのスタッツで比較してみました。

※データはすべてfootball lab(5/29付)を使用しております。


■失点に関する指標

ゴールと同様に、まずは「被ゴール期待値×失点数」のグラフを見ていきます。

※オウンゴール含まず

平均被ゴール期待値1.528(リーグ15位)、平均失点1.5(リーグ17位)となかなか厳しい結果です。

最も失点数少ない福岡は平均被ゴール期待値1.007(リーグ3位)、平均失点0.63(リーグ1位)となっており、平均失点でみると2倍以上の開きがあります。(1試合平均1点取られないっていうのもすごい)

というわけで、チームとして福岡とどのような差があるのか、対戦チームの平均スタッツで比較をしてみました。


■失点の少ない福岡との比較(被ゴール期待値)

※比較対象は両チームが対戦したチームのみ


上記はジュビロ、福岡の各対戦チームとの被ゴール期待値と、そのチームのゴール期待値との差のグラフです。

ジュビロは14試合中8試合で、相手チームの平均よりも高い被ゴール期待値だったのに対して

福岡は、相手チームの平均よりも高い被ゴール期待値を記録した試合は、14試合中6試合でした。

ただ被ゴール期待値の上振れた試合差は2試合なんですが、ジュビロは上振れの数値が高く、福岡は上振れる数値が小さいです。



■失点の少ない福岡との比較(被シュート数)


次にシュート数を比較してみます。

ジュビロは、14試合中10試合で相手チームの平均よりも多いシュートを打たれたのに対して

福岡は、相手チームの平均よりも多いシュートを打たれた試合は、14試合中2試合のみでした。

こちらは被ゴール期待値と異なり、結構差が出ています。


■失点の少ない福岡との比較(被30m侵入回数)



今度は30mライン侵入回数(≒アタッキングサード侵入回数)を比較してみます。

ジュビロは、14試合中11試合で相手チームの平均よりも多く30mラインに侵入されたのに対して

福岡は、相手チームの平均よりも多く30mライン侵入された試合は、14試合中4試合のみでした。

被シュート数と同じく結構差が出ています。ただここはチーム戦術(ジュビロはハイプレスよりかはリトリートしている印象)も関係してくるので、一概に言えなそうです。


■まとめ

・福岡はジュビロと比較して1試合の平均失点、被ゴール期待値が低い

・それはシュートを打たれる本数が少ないから

・福岡がシュートを打たれる本数が少ないのは、30mライン侵入回数が少ないことが関係している可能性が高い


ジュビロとしては、福岡と同じことはできないと思うので、30mライン侵入されたあといかに取り切るかが重要になってきそうです。


以上となります!