翌日にはアップしようと意気込んでいたのですが、冷静に文字にまとめるのに時間がかかったので遅くなりました。


天気: 晴 /気温: 23.6℃ /湿度: 44%


これぞ沖縄‼️


アウェイに参戦されたグルージャサポーターの皆様は同じ日本か驚かれたでしょう。


試合も最後に驚きの展開が待っていました…。


【試合結果】



さて、試合ですが、今季より昇格してきたグルージャと、J2で4シーズン目となるFC琉球が激突。


琉球フォーメーションは大体レビューで書いた通り。


グルージャはブレンネルがどこまでボールを収められるか。


(FC琉球)


(岩手グルージャ盛岡)



開幕2戦、千葉・町田とJ2の中でも上位候補のチーム相手に一勝一敗と互角に戦ったグルージャ。


実際にこの試合も開始早々からアグレッシブにゴールを狙いにきていた。



しかし、先手を立ったのは琉球。


万歳!中野!2戦連続ゴール!


GK田口のダイレクトのフィードにひっくり返されたグルージャは戻りきれず、琉球は一時的にゴール前で数的優位を作れていた。

意図した形というより、全てのタイミングが合った場面ではあったものの、見事な先制点だった。


グルージャとしては一瞬の隙を突かれた場面だったが、逆に早い時間だったのですぐ切り替えは出来たようだ。


19分の弓削のミドルはその後の展開を示唆するようなバイタルエリアからのシュート。

ボランチを含め、守備時にエリア内にまで下がる琉球にはこのようなミドルは有効であった。


徐々にボールを握るグルージャは前線のブレンネルがキープし、対角線にボールを入れる形で琉球ゴールに迫る。

26分の宮市のシュートは琉球の守備をしっかり理解したブレンネルからの斜めのクロスが起点だった。

後で振り返るとグルージャは点を取られた後も愚直に与えられていた戦術をこなしていたのだろう。


後半は、細かいパスミスを改善できない琉球に対して、グルージャはひたすら前に運び、見事なミドル2発。

スタッツ以上に攻められた気がした。


【ポイント】

FC琉球の喜名監督が今年あげたキーワードは『即時奪回』。そして、フォーメーションも4-4-2としている。

試合を見ていて、4-4-2の優位性とは何か気になり調べたのだが…


琉球は積み重ねてきたポゼッションという部分に、守備の強度を加える為に『アトレティコ・マドリード』を参考にしているのではないかという結論に至った。


私が気になっていたのは守備時に片方のサイドに追い込むような全体の動きと、それに連動してボールと逆サイドハーフの選手が大外の選手を捨ててまで中央まで絞っている事だった。


片方のサイドへ圧縮した守備で追い込み、奪い切り、即カウンターを発動。選手間の距離も近いので自ずと技術が必要だが、そこは昨年まで選手や戦術の積み上げがあるので対応できると考えているのだろう。


しかし、この戦術の弱点は以下の点である。


①逆サイドへ振られた時。

先述したブレンネルの展開は意図したかどうか分からないが、お手本のような崩しだった。


②スタミナ面で苦労する事。

自ら縦横にスライドするとのにより、走行距離が多くなりスタミナ面で苦労する。

そのせいか、コンディションが上がってないチームは最後はどちらがホームチームか分からない程体力を奪われ、追いつく気迫を見せるにも至らなかった。



【今後の見どころ】

しかし、戦術の考えとしては今まで琉球が積み上げてきた形をより良くするという部分では理にかなっていると思う。


・細かいエリアでパスを回せる選手がいること。

・攻撃はそのままに、失点を減らす事。



後はこの戦術をどこまで細かく浸透できるのかである。


戦術理解の面ではツートップが前から行きすぎて、後が付いてこない場面も多く、まだ時間が必要だろう。また、行かないと決めたのなら、しっかりセットした守備が共通理解としてチームで出来るのか。この切り替えが上手く行くとスタミナの面もバランスが取れてくるのではないかと思う。


長くなったので、また別でまとめるとして、確かに3戦勝利無し、ホーム2連敗は精神的に参るが、その悔しさはひとまず酒で流し込もうと思う。


今年の琉球はチャレンジしている。

きっと、結果が出ると信じて全力で喜怒哀楽を楽しみながら応援しよう。


ベンガラの誇り高き琉球‼️