サッカーのスタジアムで体験するあの言葉にできぬ熱狂から距離を置いて久しい。

小学生3年生の頃は時間割の間にあるわずか20分の休み時間を使って友達と1つのボールを必死に追っていた。そうあの頃は私自身も小さなサッカープレイヤーだった。


あれから20年ほど経ち、社会人になって一丁前に「うちの会社」「弊社」とか口にしている。「生産性」の名のもと工数を出し工数以上の価値を生み出すことが求められる。こうなると、プロのサッカーをフルでみれる機会は自然と遠のいていくのものである。日々の行動が価値を生み出すものに値するか?プラグマティックに判断するようになり娯楽であるサッカーの優先度は低くなるからだ。


しかしそんな社会の現実や意識とはは裏腹に、私の中では少年の頃のサッカー遺伝子が眠っている。ボールを見れば体が反応するし、昔の試合を懐かしく思い出すこともある。

深夜残業でへとへとになりテレビをつければやべっちFCがやっている。

そんなときには「生産性」などという言葉を忘れて夢中になってテレビの中のサッカープレイヤーのゴールシーンに釘付けになる。そして、2対1という結果だけでなく、動画でゴールシーンも見れるから臨場感がある。試合の流れもわかる。わずかなゴールシーンだけでも満足である。しかし、満足と同時に「1試合まるごと見たい」そんな感情がわいてくる。

そんな感情にどう対処すべきかわからないままテレビを消し寝る。また明日も仕事だ。


そんな日々を過ごすなかで知人からこのSPORTERIAというサービスを聞いた。

なんとサッカーの試合データを無料で開示し、試合をあれこれ分析できるサービスとの

ことだ。これは新しい。45分丸ごと見れなくても数字から想像する力があれば

試合を再現することも可能だ。忙しい社会人には最適かもしれない。

そんなことを思いながら本試合を分析しよう。

はじめに述べておくが私はこの試合を見ていない。ゴールシーンも見ていない。

わかるのは2:1で三浦知良が所属する横浜FCを札幌が制したということだけである。

分析と推察をしていこう。妄想勝負である。


【前提】前節までの得点及び失点パターン。


それぞれのチームの得点パターンだ。


まずは横浜。こぼれ球から100%。

うん。データは過去のものであるが、100%という数字は大きい。

データ量の問題ではあるが、パスで切り崩しよりもロングシュートおよび

ミドルシュートからFWがつめて得点というケースが考えられる。

得点パターン


対する札幌。こちらはショートパスとロングパスからの得点が半々だ。

どうやらパスプレーから崩す得点が持ち味のようだ。

得点パターン


失点パターン

スルーパスのみの失点。

ライン統制に弱みがあるのか?

カバーリングがうまくいかないのか?

失点のパターンとしては崩されがちということだろう。

100%がスルーパスからなので、攻撃後のカウンター食らう説を提唱したい。


失点パターン

続いて札幌。均等に崩されている。セットプレー、スルーパス、ロング、ショートパスそれぞれ25%の割合だ。こちらもパスから崩されがち。様々な

失点パターン


【本試合のフォーメーションシステム】

続いてフォーメーション

両チームとも3バック。どちらも3バックであるが横浜は攻撃的フォーメーション、札幌はど

守備に重きを置いたシステム。


なんとなくこの情報と結果から横浜の攻撃からカウンターをくらい3枚のDFの間を

スルーパスで崩され失点したのでは?という筆者(元DF)の推測。

特に3バックシステムは再度のミドルの動きが大事。

スタミナが切れた後半あたりから戻れなくなると容易に相手に人数をかけられ

3バックの間を突破されがちである。

そのため横浜にとってはサイドの志知とマギーニョの運動量がキーとなってくるはずである。

フォーメーション図フォーメーション図

【基本スタッツ情報】

そしてそして基本スタッツ情報。

拮抗しているが、特に差がでいるのがパス成功率だ。これはボール支配率にもつながってくる。この試合ではボールは横浜FCチームがもっていたようだ。

シュート数は両チーム変わらない。余計に、攻撃からのカウンター失点説を推測している。

基本スタッツ

【個人データ】

続いて個人。特に点を決めた選手のボールタッチとヒートマップを見てみよう。


攻撃スタッツ - 一美 和成ヒートマップ - 一美 和成

攻撃スタッツ - 鈴木 武蔵ヒートマップ - 鈴木 武蔵

鈴木選手が札幌の2ゴールを決めたよう。

驚くべき数字がシュート数6本。全体のシュート数12本のうち半分を占める。

しかし、ボールタッチ位置を見ると初期のポジションからあまりずれていない。

主にコート右半分でのみ動いていることがわかる。

得点も右サイドから突破という流れが打倒か。

(本試合で注目するべきは札幌の鈴木選手できまり)


横浜の1ゴールを決めた一美選手。どんだけ縦横無尽で動いているんだ。。

FWだが、エリア全体に動いている。横浜の流動的なパスサッカーのためか、

スタミナの消費が激しかったのではないかと推測。1人だけにあらず

全体でも後半はしんどくなっていたのではないか。。


得点者の二人を比較しただけでもミクロな視点から

どんな動きをしていたのか推察できて面白い。


最後に鈴木選手と対峙したであろう横浜の左サイドのDFデータをみよう。

それぞれ左ハーフ志知、左サイド小林、CB田代。

攻撃スタッツ - 志知 孝明ヒートマップ - 志知 孝明

攻撃スタッツ - 小林 友希ヒートマップ - 小林 友希攻撃スタッツ - 田代 真一ヒートマップ - 田代 真一


田代と小林選手のボールタッチ数が多いのは横浜のパス率の高さ

からもDFラインでパスを回しながら徐々に崩すタイミングを伺っていたからだと

思う。サッカーではよくあること。


小林田代選手とのタッチ数とは変わって志知選手のボールタッチ数は少ない。

ヒートマップでは左サイドの前方が濃くなっているためどちらかというと志知は攻撃的

位置をキープしているたのだろう。すると必然的にカウンターリスクは跳ね上がる

(※そもそもタッチ数が少ないため交代した可能性もある。)



ここまでの流れを整理すると、本試合は横浜がDFライン奥深くでパスをこまめに回しながら札幌のスキを伺っていた。それもFWの一美がコード全体を走り回るくらいに。

その甲斐もあって一美の運動力の成果が1点につながったが、チーム全体のスタミナはおそらく減少。サイドの志知も高い位置から戻れなくなってくる。対する札幌は

当初のシステム通りにポジション重視で各人が自分のテリトリーでプレーをこなす。

スタミナを温存しつつ、横浜のサイド志知があがったすきのカウンタープレーで

横浜の3バックの間をスルーパスで突破し、鈴木が2ゴール。結果2対1。


前半と後半にどのような流れで得点が動いたかは私は確認していないが、

鈴木を中心に右サイドから突破し2得点をあげた札幌の事実は変わらない。

横浜が次節で改善するならば、サイドの攻守のバランス、サイドが攻めた時はMFがカバー。このあたりまえのカバーリングがスタミナを切らさずできると失点が抑えられるはずである。


半分事実、半分妄想の分析と推察にお付き合いいただきありがとうございます。

こうして分析し終わったあとは、実際に試合を振り返りたい欲がすごいですね。

データとしては前半後半の得点の動き等がわかればもっと妄想できそうです。


初投稿でしたがこの辺で。