13年ぶりにJ1に復帰した横浜FC。開幕戦は神戸と引き分けでしたが、
・シュート数は神戸17本に対して横浜FC4本
・パス数は神戸787本に対して横浜FC350本
・ボール支配率も神戸65.4%に対して34.6%
と、内容的にはかなり厳しい戦いを強いられました。
引用元:https://www.football-lab.jp/y-fc/report/?year=2020&month=02&date=23
約4ヶ月の中断期間を経て、あらためて今年の横浜FCがJ1でどれくらい戦えるのか?という視点で見てみようと思いました。
両チームのスタメンはこちら。さぁキックオフ。
…と思ったら、いきなり前半3分に鈴木武蔵のゴールで札幌が先制。横浜FCは出鼻をくじかれた形になりました。左からのクロスでしたが、あそこで跳ね返りも含めて2回シュートを打たれてはいけませんね。
早々の失点で、今日も厳しい内容になるかなと思って見ていたのですが、意外や失点後の動きは横浜FCのほうが良い。右サイドを中心に良いポジショニングで相手ゴールに迫り、クリアボールも回収して厚みのある攻撃を仕掛けていましたね。
前半7分頃のシュートまでいった攻撃、そして前半9分も連動した守備でボールを奪ってから右サイドを崩してクロス、と充分に得点の叶世瑛を感じさせるものでした。
特にマギーニョの攻撃力が良いアクセントになっていて、松浦との連携も抜群で、小気味よいスイッチを繰り返していましたね。
そんな横浜FCペースの展開の中、前半16分に一美のゴールで同点に!素晴らしいターンからゴール前でも落ち着いてキーパーを外してシュートを決めました。
札幌は相手のビルドアップに対する寄せが甘く、バイタルに縦パスを通され過ぎているなぁというところから、まさにその縦パスをゴールに結びつけました。 その後も横浜FCの時間帯が続き、前半はかなりゲームもボールも支配していた感じ。むしろ札幌のほうがビルドアップに苦しんでいいところが出ていない。どちらが昇格組か分からないような内容でした。 前半38分には斉藤光毅が得意のドリブルで縦に持ち込んでシュート、前半40分にも右サイドを崩してマギーニョの折り返しから反転シュート。素晴らしいプレーで詩型、この時間帯で逆転したかったところですね。
しかし、後半になると札幌も一気に選手の動きが良くなり、ボールが回るように。横浜FCも相手のバックパスには献身的にプレスを掛けて流れを引き戻そうとしますが、そんな後半8分にスルーパスから鈴木武蔵にぶっちぎられて2点目。自分たちの時間帯でしっかり得点を挙げるあたりはさすがですね。 その後は一進一退、横浜FCも後半途中からは再びボール支配率を高めていくも、なかなかシュートまではいけず、1-2のままタイムアップ。
最終スタッツはこちら。
札幌相手に、シュート数ほぼ互角、パス数とボール支配率で上回りました。この内容のサッカーができるなら、J1でも充分戦えるのではないかなと思います。
収穫と課題としては、
○自分たちでゲームの主導権を握る時間帯を作ることができる
×自分たちの時間帯で得点を取りきること
○組織的な守備は充分に通じる
×個の力(スピード、ドリブル)に晒された時の対応に不安
といったところでしょうか。
ただ1つ気になったのは、3バックが空中戦で悉く負けていた気がします。このままだと、相手が高さで勝負してくる時にかなり劣勢を強いられるのではないかと心配です。特に今年は交代枠も多く、終盤でパワープレーを仕掛けられることも多いので。
その他、贅沢かもしれない希望としては
・ビハインド時に流れを引き戻せる飛び道具が欲しい(セットプレー、高さ)
・リードした時にゲームをクローズする手段が欲しい(まだ見ていない)
ですかね。こちらはベテラン組に期待です!
コメント(0)