リーグ戦での価値が遠のいている大分と大型補強をし、ACL出場権獲得に向けて前節上位対決を制した神戸の対決となった今節
大分 3-1-4-2
神戸 4-2-3-1
という両チームのスタートとなり、神戸はサンペール選手が先発復帰で大迫選手がJリーグ復帰、前節途中出場ながら存在感を示した武藤選手も先発となった。
前半飲水タイム前
大分はキックオフと同時にプレスを仕掛けコーナーキックを獲得し、そのコーナーキックをニアでそらして
そこに香川選手があわせ開始早々の前半2分に大分が先制
その後のキックオフ直後は大分な攻めるがすぐに神戸がボール保持をしチャンス狙う
特に大分のWBの裏のスペースを山口選手と武藤選手が抜け出しを狙い、そこを見逃さず酒井選手や初瀬選手そしてイニエスタがパスを供給する。
そんな中で前半9分にその右サイドで崩した神戸は武藤選手のクロスを香川選手がブロックそのこぼれをすぐさま武藤選手が拾いエリア内に侵入、相手を引き付けて酒井選手にパスし、酒井選手がそのボールをゴール左隅に流し込みすぐさま同点とした。
その後同点とした神戸がボール保持しながら大分がカウンターを狙うが神戸は大迫選手がいるためボールが収まりそこからの攻撃が増えてくる。
それに加えて大迫選手がポストプレーを試みた時に生まれるスペースを武藤選手が常に狙っておりそこをイニエスタ選手とサンペール選手が見逃さない。
このデータも示しているように前半の0~15分は最前線の大迫選手より二列目の武藤選手が高い位置でボールを受けていることがわかる。
大分も何とかボール保持し、得意のサイド攻撃でチャンスを狙う。
前半15分以降には両チームボール保持できる時間ができ、上記したような攻撃を仕掛ける。
また前半21分には大迫選手のポストプレーのこぼれを回収したイニエスタ選手がそのままドリブルをしシュートを放つがキーパーがセーブ。
両チーム攻撃の部分で特徴が見られた前半飲水タイム前となった。
前半飲水タイム後
大分はこのタイミングで守備を修正により強度高くし、神戸に自由を与えない守備を狙っていた。
そのため前半30分には相手のビルドアップをカットし素早くサイドに流して攻撃を仕掛けた。
この場面を増やしていくための守備の修正だったと考えられる。
前半37分にはこの守備からショートカウンターを仕掛けるシュートを放つが飯倉選手にセーブされてしまう。
対する神戸はその守備を新規加入の2人のフィジカルを生かして上手くかわし攻撃を仕掛けようとする。
大分としては神戸の攻撃を止めるための手段がファールだけになり神戸はフリーキックのチャンスが増えてくる。
しかしセットプレーのところで神戸は上手くいかず、大分の時間帯が続く。
神戸は配置を変え、山口選手をボランチにし郷家選手を左サイドに守備の強化が狙いであると考えられる。
神戸もボール保持を何とか流れを引き寄せようとするが中々有効な縦パスな入れらないがその状況を打開したのはやはりイニエスタ選手で41分にはオフサイドにはなったがロングスルーパスを通すなど大分の脅威になり続けた。
ここから少しずつ神戸にもチャンスが見られ始め、前半43分にはカウンターから左のスペースでボールを収めた大迫選手がカットインしボックスで動き出した武藤選手へとパスを通す。
武藤選手が上手くトラップをし、反転しようとしたタイミングで大分にハンドがありPKが与えられる。
このPKをイニエスタ選手が落ち着いてきめ、神戸が逆転に成功。
この得点で残り時間を優位進めた神戸がリードした状態で後半へ
後半飲水タイム前
後半大分に選手交代があり町田選手に変えて小林選手が入り守備の時のみ4-4-2にシステムを変更した。
神戸のトップ下のイニエスタ選手対策と考えられる。
後半は両チーム共にアタッキングサードまでボールは運べるがシュートで終わる場面がなかなか生まれない。
特に大分は前線でボールが収まらず思うような攻撃が仕掛けられない。
逆に神戸は守備面で強さをみせ後半6分には前線のプレスから相手陣内でボールを回収し、大分のキーパーの高木選手が飛び出しているのをみた山口選手が見逃さずシュートを狙うが間一髪の所で大分のトレヴィザン選手がクリアをする。
この場面から徐々に神戸の攻撃にテンポが生まれ、神戸はピッチを広く使い時間使いながら攻めようとする。
大分としては早くボールを奪い攻撃を仕掛けたいが、神戸が簡単にボールをとらせてはくれないため耐える時間が続く。
対する神戸は神戸の左サイドの初瀬選手、郷家選手の所でボール回しのスピードが少し遅くなってしまっている点が目立つ。
そこを修正すべく後半19分に郷家選手に変えて中坂選手。
しかし修正ができる前に後半21分に大分は神戸の左サイドを崩しクロスを入れる。
大分はこの時間帯から神戸の左サイドからの攻撃が増え、神戸として少し苦しくなった所で後半飲水タイムへ。
後半飲水タイム後
このタイミングで大分は長沢選手に変えて伊左選手、長谷川選手に変えて上夷選手。
大分はこの交代後も飲水タイム前に見つけた神戸の左サイドから攻撃をしかける。
またこの時間から徐々に大迫選手にボールが収まらず疲れが見えてくる。
そのため前述した左サイドと大迫選手にボールロストの回数が増える。
その対策として後半32分に大迫選手に変えてドウグラス選手
初瀬選手に変えて山川選手を投入し、酒井選手が左サイドバックにまわる。
大分も後半32分に香川選手に変えて小林選手を投入。
この交代により大分は両サイドから攻撃を仕掛けられる状態を作った。
大分としては神戸がテコ入れをしたものの左サイドに狙いを絞りプレスそして攻撃は両サイドからしかけ続ける。
神戸は36分にサンペール選手に変えて井上選手、イニエスタ選手に変えて佐々木選手を投入
システムが変更し4-4-2で武藤選手とドウグラス選手の2トップになる。
パス回しの起点となっていた2人が下がったため神戸はこの2トップが個人技でチャンスを作る場面が見られる。
後半40分にその武藤選手の個人技からコーナーキックを獲得。
その流れの中で井上選手があげたクロスを菊池選手が競り勝ち、追加点を獲得、勝利を確実にする追加点を決めた。
大分として1点でも返すため増山選手に変えて松本選手を投入。
大分は前線に何度もロングボールを入れるが神戸DFに弾き返され、逆に神戸は攻撃の際は時間をかけて試合を締めくくりにかかる。
大分としては大きなチャンスを作ることが出来ないまま神戸の勝利となった。
まとめ
新規加入の大迫選手と武藤選手がさすがのクオリティを見せ、2点目のシーンように大迫選手と武藤選手の連携がかなり効果的でこれからに期待ができる。
この2選手に加えて元バルセロナのボージャン選手が加わり、彼らと既存の選手たちとの連携が深まればさらに上位進出も狙える、そんな試合展開であった。
しかし同時に神戸のウィークポイントが明確になった試合でもあっただろう。
上記したように後半大分は神戸の左サイドに狙いを定め何度もチャンスを作っていた。
今回の試合ではそのチャンス決められず事なきを得たが、今後を見据えた時にそのままにして置いて良い問題ではないだろう。
このデータも示すように神戸の攻撃が左サイドでロスト回数が多いことは明白であり、そのポジションをこの試合で長く務めた郷家選手や初瀬選手は今後相手チームにボールの取りどころとして狙われてくる危険がある。
そのため上記した2選手にはさらなる成長が期待をされる。
今後の神戸の試合は有名選手ばかりを追いかけるのではなく、それ以外の選手たちの成長に目を向けることが分析の1つのポイントになってくるかもしれない。
コメント(1)
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SPORTERIAスタッフ
2021/8/29 16:15
大迫選手と武藤選手、さすがですよね👏
これでまだコンディションは万全でないのですから…。
左サイド、攻撃もしくは守備のどちらかでは強みを持ちたいですね。
(右サイドのクオリティが高すぎるのでは説も…😅)