準備期間の差、をまざまざと見せられた一戦であった。練習でやってきた事をいかに出せたか、スコア以上の差があった。
試合開始直後は前からしっかりプレスでき、パスミスを誘ってのシュートシーンもあった。しかし、プレス強度にも慣れ、見られるようになったのが、右CB福島選手の攻め上がりである。元々ポジションチェンジの見られるチームであったが、雪江選手の負傷、左ウイングに右利きの池高選手を起用した中、樋口・吉永選手との右サイドの連携で崩し、実際1Qでの得点にも繋がった。1-3-4-3の噛み合わせの中、個人である程度見なければいけないのだが。あとは右に流れる事が好みのイスマイラもわりと左側にとどまっているので、岩手の左サイドの守備強度の所も考慮して考えられた事だったかもしれない。
岐阜戦に続き1Qに失点。徐々にプレスもハマらなくなり、ロングボールを蹴ってはボールを失ってしまう。後半開始直後に裏のスペースをイスマイラに突かれ失点。韓選手も交代し柱を失った中で目立った中村選手のプレー。ここまで高く、中まで進入してきたのは個人の判断であろうか。高さを失った際の新たな試みとなるか。アップでフリックの練習を行っているチームは他のJ3チームでは見た事はないが、引かれた相手を中央からどう崩すか、攻略の一端を見た。
連敗し、日曜日も準備万端の讃岐戦。間違いなくターニングポイントである。中3日、前日移動、厳しいスケジュールである。しかしここを乗り越えれば、また雰囲気は変わる。
コメント(2)
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SPORTERIAスタッフ
2021/5/29 15:32
福島隼人選手のボールタッチ位置、興味深いですね…。
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TK
2021/5/30 01:26
1試合見ただけでは相手の全てを知る事はできないですね。
たしかに福島のほうがしっかりと準備して自分たちのストロングをピッチに表現していた気がします。
スケジュール的に厳しい中での次の試合ですが、終了間際の反撃の1点を無駄にしないためにも、ここでズルズルいかない"反発力"を期待したいです💪
データ的にも左のコンビの方が機能していた印象でしたので、1Q中頃から福島選手の持ち上がりを絡めた右サイドの連携には驚きました。
引き出しの多さの優位性、今後の課題を示してもらえたと思っています。