後半は本当に苦しい45分だった。日程的不利を何とか覆しての勝利。

基本スタッツゴール期待値

相手のスリップからのカウンターの二次攻撃で、新保選手からのクロスに和田選手が合わせ先制。ビルドアップは安定し、カウンターからも鋭い攻撃ができていたが、徐々にデュエルの回数が増え、タフな展開に。

後半は、水曜日から中2日の和田選手の運動量が落ち始め、ハーフタイムで3枚替えを敢行した松本さんがボールを持つ展開となった。選手交代を行なうものの流れを取り戻す事ができず、交代出場の渡邉千真選手がGKと1対1となるも、必死のカバーと丹野選手の冷静なポジショニングで防ぎ、終盤のクロス攻撃も対処して1-0の勝利を収めた。

パスソナー・パスネットワークエリア間パス図

攻撃スタッツ - 和田 昌士攻撃スタッツ - 松原 亘紀

守備スタッツ - 田代 真一GKスタッツ - 丹野 研太

攻守にアグレッシブなサッカーを標榜し、J3優勝・昇格を目標に掲げた松原監督。後ろからのビルドアップを用いながら、昨年まで得意としていた空中戦を織り交ぜ、愛媛さんから5得点を取った衝撃の開幕戦。突然のサリーダに対応できず敗れた琉球戦など、ここまで15試合戦ってきて勝ち点20。

一番の誤算だったのは、相模原戦で負傷し2ヶ月離脱してしまった石田選手だろう。好調だった宮市選手をあてがう事しかできず、奈良戦からリーグ3連敗。

現状では、松本戦のスタメンがベストであり、メンバーがかわるとチームのクオリティが変わってしまうという所は否めない。次節岐阜戦はイヨンジが出場停止。DFの要、田代選手もあと1枚という状況で、替わりの選手でどれだけのゲームができるか。

あと4試合で折り返し、これから夏場の試合となり、松原監督のゲームプランを遂行してきた事が活きるはずだ。4-4ブロックの固いチームには苦労してきたが、しっかり相手を揺さぶり、中央からも攻撃できれば、松本戦でアシストした新保選手等のサイド攻撃もさらに効いてくる。

チームのコンセプトはしっかりしている。あとは点を取るCF。ルーキー佐藤未勇選手は、守備や裏抜けに奔走している。この状況を両ブラジル人アタッカーはどう見ているか。

混戦のJ3リーグ。まだできていない連勝ができれば、一気に上にいける。ここまで積み上げてきたものはそう簡単に崩れないはずだ。