ダービーは結果が全てと言ったものの、ここまで運に見放されてしまっては・・・

ダービーの前に行なわれていたレジェンドマッチの後半途中から鳴り響いていた雷鳴。試合終了とともに豪雨となり、コンコースに待避しなければならない事態に。KO2時間前には弱まったものの、ピッチには水が浮く状態となり、会場到着後すぐにピッチ状態を確認した両チームのコーチ勢が転がすボールは水しぶきを上げ止まってしまう。そしてKO時には弱い雨が降り続き湿度は高いものの、会場到着時に感じていた強烈な暑さを忘れてしまうかのようなヒンヤリと感じる空気。会場の風はほぼ吹いていなかったが間違いなく岩手はアゲインストの風を受け続けていた。

基本スタッツゴール期待値

パスソナー・パスネットワークパスソナー・パスネットワーク

攻撃スタッツ - ドウグラス オリヴェイラヒートマップ - ドウグラス オリヴェイラそういう状況で始まった試合は、岩手がビルドアップを諦め最前線のドドが左右に開いてボールを受けようとするが、八戸さんのDF勢も厳しく対応し、なかなか起点を作る事ができない。飲水タイムで松原監督からピッチ状況を聞かれた田代選手が『行けそう』と反応し、いつも通りのビルドアップからリズムを作り、30分以降は八戸陣内での時間が続いた。

攻撃スタッツ - 佐藤 未勇ヒートマップ - 佐藤 未勇

後半キックオフ直後の競り合いでピッチに叩きつけられたドドが左足を痛め、プレイ続行が不可能に。53分から佐藤選手がピッチへ。そして60分に松原選手と田平選手が入り、SB新保選手が1つ前でプレーする事に。試合後に判明したがこの日はコンディション不良でサブに攻撃の選手を2人しか入れる事ができず、コンビネーションミスも出始め、交代で再び勢いをつけたかった所が、逆にリズムを失っていった。

攻撃スタッツ - 宮本 拓弥守備スタッツ - 姫野 宥弥

リズムを失っていった岩手に対し、ボールを奪ってから愚直なまでのクロスボールからしっかりチャンスを作っていく八戸さんは流石であった。セカンドボールを拾い左に展開してクロスからのヘディングシュートというオハコの展開で先制し、追いつく為にカオスとなった岩手の攻撃も固いDFラインがはじき返す。琉球戦が延期となり難しい1週間を過ごしたと思うが、石崎監督らしさ全開なサッカーでリベンジを果たした。

運に見放されたとはいえ、ダービーに敗れた岩手。目標への到達は非常に厳しいものとなった。それについてはクラブの判断を見守るしかないが、衝撃的なニュースが界隈を騒がせた。それがどういう流れを生み出すか見てみる事としよう。