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こんにちは、ユースケ@サガン鳥栖です。

5年ぶりの九州ダービー、残念ながらスコアレスドローでしたね。試合自体は強度も高く長谷部監督が的確な対応をしてきたので見どころのある良い試合だったと思います。

個人的にはエキサイティングな面白い試合が見れればそれでいいと思っているので(絶対に負けたくないですが)、プロレス的な煽り合いは試合を盛り上げる一つの要素として続いて欲しいなと思います。ただお互い最低限のモラルや観戦ルールを逸脱する事、特定の個人を誹謗中傷するような事は絶対に辞めてほしいですけどね。誰のためにもなりませんから。

さてさて、早速福岡戦レビューに行きたいところなんですが、お読みになる前にお知らせ。

福岡の6番が「前」選手なので、方向の「前」と文中混在してややこしいです(笑)。ですので、方向を指す場合は【前】、選手の方は【前選手】と表記します。最初に白状しときますがそれでもややこしいです(笑)

はい、それでは行ってみましょう!

フォーメーション図フォーメーション図

鳥栖はいつもの配置で松岡のとこに島川、林のところに風智を使ってきました。対する福岡はこれまでと同じ4-4-2で臨んできました。FWに怪我人が多く、前節同様三國をFWで起用してきました。

■福岡は強度と走力を活かした対策をとってきた

最初の10分くらいは結構福岡が強度の高いプレスを仕掛け球際も強くきてたので、中々ボールが落ち着かず鳥栖としてはちょっと後手後手でしたね。柏も同じようなやり方で4-4-2で前からプレスに来てましたが、福岡の方が強度が高かったですね。

柏のプレスはビルドアップを制限して阻害してきたのに対し、アビスパは奪いにくるプレスだったので、ボールを持ちたい鳥栖としてはアビスパの方が嫌だったのかなと思います。※Twitterリプで柏と福岡のプレスの違いにたくさんコメントいただいたので、解答させて頂いた内容をこちらにも3/25転記しました。

もう一つ柏と違うのは、柏は鳥栖のIH二人が下がるとダブルボランチ両方が食いついていってましたが、福岡の場合は7番の重廣と6番の前選手のどちらかが出たらどちらかは残る縦関係を作っていました。プレスへ行く相手は仙頭をケアすることが多かったのでマンマーク気味ではあるものの、必要に応じて状況判断して抑えるべき選手に行ってましたね。これで柏のように全体が誘い出されることなくしっかりとセットし裏のスペースを作らせないようにしています。

この4-4-2での守備ですが、プレスが効いて押し戻せてるときは良いのですが、鳥栖が押し込み始めると中野と飯野が両サイドで高い位置を取るので後ろが4枚だと守り切れません。

そこで福岡はどうしていたかと言うと、上記画像のようにサイドの高い位置に張っている飯野にボールが出た瞬間、SBの輪湖とSHの石津が寄せていき2対1の状況を作り出します。そしてSBが釣り出された中央エリアはボランチが1人下がって埋めるような形をとっていました。これは逆サイドも同じで中野にボールが出た際は金森が下がりサロモンソンと2人で2対1の状況を作っていました。このサイドの局面で最初から2対1の状況を作ってきたのは福岡が初めてでしたね。

ただ、これ簡単に説明してますがかなり走力のあるチームでないと、どこかで穴があいてしまうと思います。左右に振られる度にこの対応を繰り返さないといけませんからね。移動距離はそれほど長くありませんが的確な状況判断のもと、素早いスプリントでのスライドとカバーが要求されます。それでいてこのサイドの選手たちは攻撃の時には前に出ていかないといけないので相当消耗します。両SBと両SHの4人全員が途中交代しているのがその証拠ですね。

前半も20分過ぎた頃には鳥栖もだいぶ押し込めるようになってきて、福岡も前からというよりはしっかりセットして守るようになりました。サイドにボールが出たときもSH(状況次第ではDH)が寄っていき2対1の状況を作ると言うのは徹底されていたと思います。ただし、そうなってくると中央に人が少なくなるので、鳥栖とすればミドルが打てそうなシーンやこぼれ球を拾っての2次攻撃ができるようになってきました。この時間帯シュートは打てていましたし、決定的とは言えないまでもチャンスになりそうな場面は結構ありましたね。

■後半の福岡は状況に応じて的確な対応を見せる

これに対し福岡は60分に三國に変えて田邉を投入。4-1-4-1に変更し、重廣と前選手の縦関係を強調してきました。

画像のような配置ですね。重廣は前からのプレスに参加、前選手は4-4ライン間と最終ラインのスペース埋めと、それぞれの役割を明確にしてきました。

もちろん鳥栖も黙ってみていたわけではなく、重廣が前に出てきたことでできた前選手の脇のスペースを使い始めます。黒丸で囲った部分です。特に風智が自由に動きながらここのスペースでボールを受けようとしてましたね。この時間帯のキーマンだったと思います。

結果的にこの4-1-4-1はあんまり機能しなくて、この脇を活用され押し込まれてしまい、前選手が最終ラインに入ることが多くなってしまって5-4-1のような形になってしまっていました。結果オフサイドになりましたが本田のゴール(ではないですが)もこの時間帯でした。

このままではマズいと福岡がさらに動きます。67分にカウエを投入し再度4-4-2の形へ。重廣をさらに上げSTもしくはトップ下のような位置に配置します。中央の強度を保ちながら押し返す姿勢を見せました。で、77分には疲労の見えた両SBを入れ替えます。これで強度と共に攻撃力もキープします。

かたや鳥栖も82分に石井を投入。清水戦のレビューにも三笘を例に出して書きましたが、石井に求められているのは相手システムにエラーを生じさせること。守備整備がきっちりされている相手に対し、石井の独特のリズムあるドリブルなんかで意外性のあるプレーを求めてたんだと思います。ただ出場時間も短くあんまりボールに絡めませんでしたね。

結果、終盤に一度2対1にされるカウンターを浴びましたけど、あれも重廣に疲労がなければパスが通っていたかもしれませんね。彼は前半から目まぐるしく変わるタスクの中でずっと奔走してましたから疲労度は相当なものだったと思います。

このカウンターはエドゥアルドがソッコ1人を残して上がっていったために、2対1になってしまったわけですが、膠着した状況を打ち破り勝ちにいくためにはああいう事も必要だという事ですね。エドゥアルドの「何としても点を取って勝ちたい」という気持ちの表れでしょうね。結局このままタイムアップ。試合終了となりました。

■長谷部監督は持てるカードの中で最良の手を打ち続けた

長谷部監督はゴールを破られないための対応をしながらも、カウンターを常にちらつかせることで鳥栖の攻撃を上手く牽制してきたなという印象でした。福岡として惜しむらくは勝負に出るための攻撃の選手がケガで不足していたことと、過密日程もあって交代枠を両SB、SHに4枠も使わざるを得なかったことですね。

状況を的確に掴み上手く対応してきた長谷部監督でしたが、今期の鳥栖のサッカーは自ら仕掛けていくアクションサッカーなので、その対応に追われリアクションに終始することになりました。得点もカウンターかセットプレイぐらいしか可能性がなかったような気がします。ただし前述のように切り札となる選手が不在の中でも、最良の手を打ち続けた采配は素晴らしかったですけどね。

福岡の試合はあんまり見たことが無かったのですが、重廣と前選手は特に印象に残りました。良い選手ですね。監督の手腕も確かですし、選手が揃ってくればこれからもっといいチームになっていきそうです。

【まとめ】鳥栖の課題はやはり決めきる力

いかがでしたでしょうか?

鳥栖としては押し込んでシュートまでいける時間帯もあったので、そこで確実に仕留められれば良かったですね。

ゴール期待値

ゴール期待値のデータを見てもらうとわかりますが、20分過ぎから押し込み始めた時間帯と、本田のオフサイドゴール周辺でゴール期待値がグーンと上に伸びています。それだけこの二つの時間帯は良い攻撃ができてたという事です。この辺のどこかでゴールが欲しかったですね。実際1試合通じてのゴール期待値は1.5と1点を上回ってるわけですし。

これからさらに対策されていくでしょうし、4月は上位陣との対決が目白押しです。最後のとこで決めきるところを今まで以上に追及していかないと勝つのはなかなか難しいでしょうね。次のリーグ戦まで2週間あります。コンディションを整えてもらって、また勢いある攻撃を見せて欲しいですね。

それではまた。